そこへ1台のセダンが停車しました。助手席の窓が開き、中から佐藤の声がしました。「奥さん・・・よく来たな・・・さあ、乗りなよ・・・」私は誰か知人に見られていないか、辺りを見回して確認した後、車の助手席に乗り込みました。男は早速、車をスタートさせました。それから、車がむかった先は、予想していた通り、郊外にあるラブホテルでした。平日の午前ということもあり、駐車場には、他に1台の車が停車しているだけでした。「いやよ・・・こんなところ」無駄とはわかっていながら、私は抵抗する姿勢を見せました。しかし男は、その言葉を無視するようにそそくさと車を降り助手席のドアを開けると、躊躇している私の腕を掴み、強引に車外へと連れ出しました。私はそのまま、男に腰を抱かれながら、ホテルへと連れ込まれたのです。フロントで部屋のキーを受け取る間もずっと、男は私の腰に手を回し、時にはフレアスカートの上からお尻を撫で回していました。そしてエレベーターに乗るなり、男はさらに私を強く抱きしめてきました。同時に男の唇が私のうなじに吸い付いてきました。「いやあ・・・やめて、こんなところで・・・」「いいじゃないか・・・今日までずっと、あんたのことを思いながら、我慢してきたんだ・・・」男の唇は少しずつ上に移動してくると、キスをせがんできました。「ダメ・・・本当に・・・これ以上はダメ・・・」次の瞬間、エレベーターが到着しドアが開きました。私は何とかキスを逃れることができました。しかし、エレベーターを降りながら、私は、この前の夜以上に、自分に対して向けられているギラギラした雄の欲情を感じずにはいられませんでした。
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