それから、数日経ったある日、確か時間は午前9時をまわった頃だったと思います。自宅の電話が鳴りました。「もしもし・・・」「ああ・・・奥さんか・・・」それは、忌まわしい佐藤からの電話だったのです。「先日はどうも・・・どうやら、旦那には、俺とのこと話さなかったようだな・・・」「・・・」「なあ・・・これから会わないか・・・ちょっと出てこいよ・・・」「あなた、何言っているんですか!・・・もういい加減にして下さい・・・今度こそ、警察呼びますよ・・・」「ははは・・・強がりは止めなよ・・・警察に連絡するなら、もうとっくにしているだろう・・・あんたには、できないのさ・・・」悔しいけど、男は私の心を見抜いていました。「もう、あなたとは、二度と会いません・・・この前のことは忘れます・・・」「おい・・・そんなこと言っていいのか・・・俺の手元にあるもののこと、まさか忘れたわけじゃあるまい・・・」「・・・」「よく映っているぜ・・・あんなの色っぽい裸が・・・」「お願い・・・もう止めて・・・」「だから、なあ・・・出て来いよ・・・もう、あんたと俺は、赤の他人じゃないんだからよ・・・悪いようにはしないさ・・・それに旦那や子供を悲しませたくないだろう・・・」結局、私には選択肢はありませんでした。どうすることもできないまま、男の言いなりになるしかなかったのです。それから1時間後、男が指定した駅近くのコンビに前に立っている私がいました。
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