私は現在、地方の小さな町で暮らしています。ソープ嬢としての新たな人生がスタートしてから、すでに4年が経ちました。社長の言う通り、私は約2年で借金をすべて返済し、晴れて自由の身になりました。その後、いくつかの町を転々とし、この町に引っ越してきたのです。その訳は、夫や娘が住む町から遠く離れていることと、近くに全国でも有名なソープランド街があるからです。そう、32歳になった今でも、私はソープ嬢として働いています。佐藤とは、その後、一度も会っていません。消息もわかりません。とにかく、最初の2年間は、借金を返すことだけで精一杯でしたし、それに私は暴力団に囲われた身です。私から、佐藤に会いに行くことなんてできるはずありませんでした。もしかしたら、佐藤は私のことを探してくれたかもしれませんが・・・。そして、いつしか月日が経ち、結局、私は佐藤と結ばれることはありませんでした。二人はそういう運命だったのだと今では諦めています。それは肉欲に走り、夫と娘を捨てた女に対する神様の罰かもしれません。たまに連絡をとる実家の母親によれば、私と離婚して1年後、夫は朱美と入籍したそうです。果たして香奈は新しい母親のもとで幸せに暮らしているのでしょうか・・・(実の娘を捨てた女に今さら母親ぶる資格なんてありませんが)・・・本当に、それだけが気がかりなのです。私の人生を狂わせた「悪魔のような男」はいったい誰だったのだろうか?今頃になってふとそんなことを考えることがあります。いずれにしても、私は、多くの男たちに翻弄され、弄ばれ、時としてこの上ない快楽を与えられてきました。おそらく、ごく普通の主婦では、とても経験できない女としての悦びまで・・・。
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