「や~ん、もう私ったらボディソープ忘れちゃったぁ、、、タクミく~ん、ボディソープ持ってる~?」
『は、はい、持ってますけど、使います?』
「さっすがイケメンコーチは頼りになるわぁ、ちょっと貸してくれるぅ?」
すると左隣の仕切りの下から手だけがヌゥっと伸びてきた。タクミはボディソープのボトルをその手に渡してやった。
「ありがと、借りるね~」
「ヒャアァ! なにこれぇ、すごいスゥースゥーするぅ 笑」
悲鳴にも似た甲高い声があがる。
『あ、すみません、、それメンズ用でメンソール入りなんです』
「え~なになに? どぉしたのぉ?」
「タクミ君にメンソール入りのボディソープ借りたんだけどぉ、すごいスゥースゥーするのぉ 笑」
「なにそれ~、気になるぅ、私も使ってみたぁい、ちょっと貸してよぉ」
タクミは左隣から戻ってきたボディソープを受け取り、右隣から伸びてきた手にそれをまた渡してやった。
「キャー! ほんとだぁ、スゥースゥーするぅ 笑」
「ね槌 すごいでしょ槌」
「男の人ってこんなので体洗ってるんだぁ、すごぉい」
「ウチのダンナなんて、私と同じの使ってるけど 笑」
「ウチもウチも、メンズ用なんて使ってるの見たことないし 笑」
「だよね~、やっぱりイケメンは違うわね~ 笑」
タクミを挟んで仕切り越しに主婦の会話が始まった。
タクミはこの隙にシャワールームから出てしまおうと思った。貸したままのボディソープなんて、この際どうでもいい。彼女らに勃起姿を見られて恥ずかしい思いをする前にこの状況から逃げ出したい。そのことでタクミの頭の中はいっぱいだった。
続く
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