週5日の塾は続けられていました。16時から18時までの2時間の塾。それが終わると先生は急いで我が家に入り、『母』の顔となるのです。
結構大変そうですが、それが彼女の選んだ道です。疲れや、嫌な顔など絶対に見せません。
その日、塾を終えた先生は大きな門を閉めなから、バザードランプをつけて、目の前に止まっている車に気がつきます。
運転席に掛けより、『どしたの~?』と聞いて来ます。待っていたのは、僕なんです。
『迎えに来た。乗って。』と言って、先生を乗せようとしますが、『いいよ~。歩いて帰るから~。』と一度は断ります。
それでも、我が家までは400m近い距離があります。『ほら、乗って乗って!』と言うと、『そう?ありがと。』と言って、やっと乗って来ました。
『帰り~?』と聞かれ、『いま、通ったところ。』と言って、先生との僅か400mのドライブを楽しむのです。
先生は僕を『迎えに来てくれた息子。』と思っているのかも知れません。しかし、僕は違います。
先生の家で先生のワンピース相手に行ったオナニーから、最近では毎日オナニーのおかずは先生となってします。
父はえらい女性を再婚相手として、連れて来てくれました。母が亡くなり、寂しかったのも分かります。でも、なんで選んだのが彼女なのでしょうか。
母を亡くし、久しぶりに我が家に現れた女性が、僕のよく知っている滝本先生。未亡人で寂しく、自宅でバイブを使って、身体を慰めているような人です。そんな人が現れたら、僕だって…。なのです。
しかし、その僅かなデート中、先生からある一言を告げられます。『タケ君、私の家に入ったりしてないよねぇ~?』、その言葉に僕は凍りつきました。
僕は、『なにかあった?』と聞き返します。本当は、こんな話は続けたくはありませんが、仕方がありません。
『ちょっと、おかしなところあるから…。』と、それ以上は言いませんでしたが、それは僕に言われているような気がしました。
実の息子は県外、父と自分は旅行中、その時に事件は起こった。家にはカギが置いてあり、それを手に出来る人物は限られている。
仕舞ってあるはずの下着数点は無くなり、シーツには男性のものと思われる体液のあと。刑事じゃなくても、疑うのは一人しかいません。
しかし、それをあえて先生は言わなかったのです。オフホワイトの僕を、それでも信じてくれたのです。
先生に釘をさされたような僕でしたが、落ち込みはしませんでした。
なぜなら、『僕が先生に興味を持っているかもしれない。』ということを、先生本人から告げられたようなものですから。
僕の口から言ってなくても、『先生はもう薄々気がついている。』、これはもうけものです。
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