ビニールの袋から取り出された衣服と少しにらめっこをしていた先生でしたが、それを胸に抱えると、僕に見せないように歩き始めます。
彼女は扉の方へ向かい、『ちょっと待っててよぉ~。』と言って、下着姿のまま部屋を飛び出しました。明らかに彼女の様子がおかしく、気になります。
その間も、僕は父のことを考えていました。『あのオバハン、手に入れてこい!わかったか?』と言われた言葉が、僕の中に残ってしまったのです。
20分以上は待たされたでしょうか。ようやく、寝室の扉が開きます。先生が戻って来たのです。『あっ!
起きてた、起きてた。』と僕を見た先生は言います。
しかし、僕の目は完全に現れた先生の方へと向いてしまいます。
先生は着替えて来ました。黒のベビードール姿で現れたのです。その黒は半分透けていて、その下に履いているブラとパンティーまで確認をさせます。
顔には化粧が施され、口紅も赤いものが塗られています。少し光るのはラメでしょうか。
僕は言葉が出ませんでした。何が起こっているのかも定かでなく、まさかあの真面目な滝本先生がこんな姿をするなど、想像も出来なかったからです。
ボォ~っと見つめる僕に、『なによぉ~。』と言って恥ずかしがる先生。せっかくのその姿を充分に見せないまま、僕のベッドの隣へと入ってくるのです。
先生が近づき、布団をあげると、僕の鼻に妙な匂いがしてきます。気がつきませんでした。先生は身体に香水をふっているのです。
それはもう『大人の女性。』、僕の経験したことのない世界です。僕の、さっきまでの完全に勢いは消えました。
となりに入って来ようとしているは、もう滝本先生ではありません。もっと別の、もっと高級な、別世界の女性なのです。
先生と並んでベッドに座ります。『スゴい格好やねぇ?』と聞きますが、それは最初だけ。緊張のからなのか、あとは言葉が出ません。
先生は、黒い生地に手を描けながら、『これ、買って長いのよぉ~。ずっとタンスの中で眠ってたのよ~。』と説明をしてくれるのです。
残念ながら、僕の記憶には残りませんでした。斜めから見る先生の胸元。ベビードールは透け、下につけている黒の派手なブラジャーも、そのほとんどが透けてしまっています。
香水の香りで鼻はマヒをし、その姿で大人の香りを漂わせる先生を見て、冷静でいられるはずがありません。
先生は両手を膝に置き、2本の指を合わせて回していました。そこで分かったのです。『先生も恥ずかしいんだ…。』と。
63歳の自分の身体を見て、『興奮する!』と言ってくれた男の子に、先生は少しときめきました。そこで、『彼になら。』と思い、あるアイテムを手にします。
それは先生が、何年も前に買ったセクシーな下着セットでした。買ったのはいいけど、結局使うことのなかったセクシーランジェリー。
それを取り出したのです。しかし、それを着た自分の姿を想像して、現実に戻されます。『オバさんが何を考えてるの?』、自分に自分が呆れるのです。
彼女が初めてセクシーランジェリーを着たのは、元の旦那さんと出会う前の話でした。中学校の新米教師だった先生は、同じ職場の年上の男性と知り合います。
当時から美人だった先生に、男性から迫って来たのです。先生は英語、その男性は社会を教えていました。眼鏡を掛けた、背の高い男性です。
先生はその男性の前で、初めてセクシーな下着をつけて見せます。20代の頃の先生です。その下着は似合ったに違いありません。
先生はそっち系の下着を、何度も購入していました。その男性に好かれようと、若い先生は夢中になってしまっていたんですね。
けど、残ったのは買った多くの下着だけでした。妻子あった男性の心までは、彼女の元には残らなかったのです。そして、始めたのが今の塾となります。
ベッドに座る彼女の肩に腕を回します。緊張をしていた先生の身体が一瞬震えました。きっと、『きたっ!』と思ったのでしょう。
『先生?』と声を掛けると、うつ向いていた彼女が僕の方を見ます。『その下着、最高!メッチャ興奮してる~。』と言うと、先生の口が緩みます。
『今の自分には、似合わないものを私は着ている。』と思っていただけに、僕の言葉は嬉しかったようです。
膝に置いていた先生の手を取り、僕の唇はルージュが塗られたばかりの彼女の唇と重なります。またしっとりとしていて、僕の唇にもついたのが分かりました。
そして、『先生?いいこと教えてあげようかぁ~?』と言うと、『なにぃ~?どうしたのぉ~?』と聞いて来ます。
僕は握っていた彼女の手を、布団の中へと引きずり込みます。『ちょっとぉ~…、なによぉ~?』と先生は言い、その手は僕のトランクスへと当てられるのです。
『なあ~?』と言うと、『なにが「なあ~?」よぉ~!ふざけんとってよ~。』と言って、先生に笑顔が戻るのです。
勇気を出して着込んだ下着、僕を喜ばせるために急いで塗ったお化粧、雰囲気を出すために降った香水。どれも真面目な先生には不似合いな感じもします。
しかし、彼女の思いが届いたのか、先生を見た僕の股間はちゃんと膨らんでいたのでした。
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