家の中へ戻ると、先生は出していたお茶のコップを洗っていました。先生に『帰ったぁ~?』と聞かれ、『うん。帰ったぁ。』と答えます。
コップを洗った先生はリビングに移動をし、絨毯の床に座り込み、ソファーにもたれ掛かります。ようやく緊張から開放されたようです。
余程疲れたのか、『その体勢はツラいだろう~。』と言うような変な座り方をしていますが、今はそれが彼女には心地よいみたいです。
先生は『お父さん、なんて言ってたの~?』と僕に聞きます。『口説いて来いって。』、僕はあの滝で先生に言った言葉を、またここで言うのです。
『そんなこと言うはずないやろ~。』と先生は呆れていましたが、今回はホント。『手に入れてこい!』と言われたのですから。
その後も、先生との会話はゆっくりと進みました。しかし、彼女の口からは、父を悪くいう言葉は一言も出ませんでした。彼女が愛した旦那だからです。
時刻は夜の9時前、寝るには少し早いです。それでも、僕と先生はあのナイトローブに着替え、寝室へと向かいます。
お互いにローブを脱ぎ、下着姿になってベッドへと入りますが、父との話し合いを終えたばかりの二人に愛し合おうとする元気はもうありませんでした。
目が覚めたのは、5時間後の深夜2時でした。隣には先生の姿はなく、きっと彼女がトイレに行くために立ち上がった時に起こされてしまったのです。
寝室の扉が開くと、『ごめん。起こしちゃった?ゆっくり起きたつもりだったんだけど…。』と言って先生が戻って来ます。
先生は片手にグラスを持っていました。『あっ、タケ君も飲む~?』、そう言って、僕の分も取りに行こうとしますが、それは僕が断りました。
真っ暗だった部屋には、薄く照明がつけられ、紫のローブ姿の彼女がグラスに口をつけながら、部屋をウロウロと歩いています。
とくに何かをするわけでもないのに、旦那さんの本棚に触れたり、テーブルのほこりを指でなぞったり、先生もいろいろと思いはあるようです。
そんな先生にお願いをしてみます。『先生?服、脱いで…。』と言うと、『ここ寒いよぉ~。ベッドに入るときに脱ぐよぉ~。』と断られます。
それでも、『そこで脱いでよ。ここから、先生の身体の見たいよ~。』とお願いをします。
『恥ずかしいわぁ~。』と断った先生でしたが、収まりそうもない僕に、彼女は持っていたグラスをテーブルの上に置くのです。
『笑うわんとってよぉ~。』と先に言い、先生はローブの紐に手を掛けました。ローブの前は肌け、薄いグリーンの上下の下着が少し現れます。
『もういい?』と僕に聞きますが、もちろんいいはずがありません。先生は恥ずかしそうにしながら、ローブを肩から落とすのです。
ほんと、肌の白い女性です。この薄暗さでも、それが分かるのですから。
先生は僕に背を向けました。白い背中が、僕の目に入ります。彼女はローブをたたみ、テーブルの上へと置きます。
『こっち向いて…。』、彼女に言います。『もぉ~、やめてよぉ~。』と言いながらも、先生はこちらを振り返ってくれるのです。
僕に身体を見せる先生は、両手をブラを隠し、すぐに『もういいやろぉ~?』と僕に言って来ます。もちろん、『まだまだ。』と言って制止するのです。
『先生ってさぁ、ほんと美人よねぇ?あっ!そのままずっと立っててよ。僕、興奮してるから。』と言ってみます。
『美人。』と誉めたはずなのに、先生の返事は『興奮してるのぉ~?』と、そっちに反応をしたのです。
『私の身体見て、興奮してくれてるのぉ~?』と
先生から更に聞かれます。僕は、『するに決まってるやろー!美人やもん!』と誉めて返します。
『そうか~。タケ君は、私の身体を見て興奮してくれてるんやぁ~。』と一人言のように言い始めた先生。少し何かを考えているようです。
彼女はテーブルに置いたグラスを手に取ると、再び歩き出し、タンスの前へへと移動をするのです。
引き出しは開けられ、彼女の手がその奥へ入って行きます。引き上げられたのは、とあるビニールの袋。セロハンテープでまだ封がされています。
テープを剥がすと、中からはまだ新しい衣服のようなものが現れます。それが何かは僕には分かりませんでした。
※元投稿はこちら >>