罵られて涙が出た。
心には後悔しかなかった。
何とか、あの人ととの幸せな時間を守りたいと思った。
男は、主語を使わない言葉で、いやらしく言った。
「昨日の夜の事だな?」
否定する言葉は思いつかなかった。
だから、しばらく考えたし迷ったが、「はい」と答えた。
次の瞬間、どっかりとソファーに体を預け、「で、どうして欲しいんだ?」とニヤニヤと笑う男に、私はそれまて考えていた言葉を言った。
「これっきりにしてください」
男はおもむろにポケットからタバコを取り出し、ゆっくりと火をつけ、深く吸い、煙を長く長く吹いた。
そうして、沈黙が続いた後、私を見ずに「脱げ」といった。
私が何も言えず、動けずにいると「脱げ!」と、、、
その目は私を見ていない。
けれど、逆らえない力強さがあった。
私はジャケットを脱ぎ、ブラウスに手をかけた。
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