亜希子はまるで指名された風俗嬢のようにモニター越しに語りかけた。
ライブチャット初心者なうえに実母の裸体を前にタクミはどんなメッセージを送ればよいか分からずにいた。
それでも亜希子は淡々とパフォーマンスを繰り広げていく。
先程まで焦らしながらゆっくりと下げていたショーツを今度は躊躇いもなく足元まで下げ、一糸纏わず完全に裸になった。立ち上がりポールダンサーのような悩ましい腰つきでカメラにその裸体をアピールしているようだった。
亜希子がエロチックに体を動しながら言った。
「タクミさん、偶然ねぇ。私にも同じ名前の息子がいるのよ。まさか、あの子なわけないわよねぇ 笑」
タクミはその言葉にハッとした。
思いきって自分の正体を明かそうとも考えたがあいにく彼のパソコンにはカメラが付いてなく、それを証明する術がなかった。
彼は一言だけメッセージを打ってみた。
『母さん、、』
「うふふ、親子プレイね、いいわよ、、タクミ」
亜希子のなかではあくまで親子という“設定”のようだが、一方のタクミは実母を前にしたリアルなチャットにキーを打つ手が震えていた。
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