さすがにこれは健二にも応えた。こういう事はしない約束だと思っていたからだ。
投稿を読み進むうちに最初のプレイの時に、岩川がこっそり博美からスマホの電話番号
を聞き出していたことがわかった。岩川は自分の彼女とは別れて博美と会っていたこと、
デートの時間は博美の買い物の時間だったこと、半分は車の中でセックスしていたこと
などが分かった。博美は買い物に車で外出し、どこかで岩川が乗り込んで人目のないところ
に車を止めるか、ホテルにはいって岩川の一物を咥えこんでいたのだ。そして子宮に
岩川の精子を流し込まれ下着を濡らしながら買い物をして、何事もなかったような顔で帰宅
していたのだ。一番新しい投稿は2か月前で、子供ができて旦那に怪しまれるから
終わりにしようと博美が切り出して、最後のセックスをして別れたとあった。
最後の投稿には腹部が大きくなった博美の下半身の写真もあった。自分の性癖が招いた
ことには違いなかったが、あまりに酷い展開に健二は絶望的な気持ちになった。
博美のおなかの子は自分の子なのだろうかと健二は疑い始めていた。
自分の子供でなくても愛せるのかという疑問もあった。健二を育てた養父のように
自分は強くなれるのか自信もなかった。けれども生まれてくる子には何の責任もない。
出産予定日は1か月後に迫っていた。実家からは産着やゆりかごがお祝いに送られてきていた。
健二は気持ちの整理には時間が必要だと考えた。とりあえず博美には何も言わずに
今まで通りの生活を続けることにした。
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