それから何日か経って突然磯山から冷蔵ボックスに入れられた宅配便が届いた。
開封すると有名な産地直送の牛肉のブロックだった。それにはメッセージが
添えられていて、内容は先日のお礼とのことだった。
健二は不思議だった。磯山には健二夫婦の住所は教えていなかったからだ。
博美に問いただすと、先日のプレイのあとメルアドを交換したとのことだった。
数日前メールがあって、プレイのお礼がしたいから住所を教えてほしいと
尋ねられたので、博美が教えたというのだ。
「何で教えたんだよ、危険じゃないか。」
「どうして? あたし健二に言われた通り抱かれたんだよ、それは平気なのに
どうして住所教えたのがいけないの。」
「どうしてって・・・・」
健二はそれ以上何も言えなかった。結局二人はそれを食べた。
それにしてもおいしい牛肉だった。おそらく専門店用の品だろう。
しかも1週間毎晩ステーキができる量だった。
程なくして磯山からメールがきて、またプレイがしたいという要望だった。
よほど磯山は博美が気に入ったのだろう。
磯山の入れ墨には抵抗があったが、健二も博美も磯山の申し出を
受け入れたのだった。
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