「タイチは今日どうすんの?」
「うーん一回帰るかな。やりたいことあるし」
「そうなんだ。次いつ来んの?」
「そんなに俺が愛しいか。明日の昼には来れるよ」
「マジかよ。俺明日いないんだよね。泊まりか帰ってきても遅いかも」
「そっか。じゃあ明日どうするかはまた考えるわ」
そんな会話の後、俺はタクヤの家を出た
AM9時だった
8月の陽射しはこんな時間でもキツい
俺は真夏の陽射しにイライラしながらヨシミにLINEを送る
"15時に駅前の珈琲店に来て"
既読は付くが返事はない
それでもおそらくヨシミは来るだろう
根拠のない自信が俺にはあった…
14時50分
俺は駅前の珈琲店で待っていた
こんな時間でも店内はほぼ満席だが、運よく店の隅の4人掛けが開いていた
俺はアイスコーヒーを注文し、肘をついて手の甲に顎を乗せながら外を眺めている
ふいに俺の顔に影がかかる
振り返るとそこにはヨシミが立っていた
気持ち緊張しているようだ
「座りなよ」
俺が促すとヨシミは俺の向かいの席に座った
店員がアイスコーヒーを持ってくる
「あっ、アイスコーヒーをもう一つ。あっ、アイスコーヒーでいい?」
「はいアイスコーヒーで」
「かしこまりました。アイスコーヒー一つ追加ですね」
店員はマニュアル通りの挨拶をして戻っていく
「来ないのかと思った。既読スルーしてたし」
俺がそう言うと
「あの…迷ったんだけど…やっぱり行かないとと思って」
「来たくなかった?」
「いや…そうじゃないんですけど…」
「お待たせしました。アイスコーヒーです」
ヨシミが何か言いかけたところで店員が追加のアイスコーヒーを持ってきた
「ありがとう」
俺は軽く言うと店員は軽くお辞儀をして戻っていく
「暑いから喉乾いたでしょ。飲みなよ」
「はい。ありがとうございます。」
ヨシミは固い表情のままガムシロップを入れてストローでかき混ぜる
そしてストローに口をつけて一口コーヒーを飲んだ
"なんかエロいな"
俺は思った
「それでさっきの続きだけど」
そう言うとヨシミは肩をピクッと反応させた
「来たくなかったの?」
「そうじゃないんですけど…」
「けど?」
「あの…昨日の事は忘れてください」
「昨日の事って?」
「あの…昨日の…家での事です」
「ヨシミが潮を拭いたこと?」
俺が言うとヨシミは慌てたように回りをキョロキョロ見回した
回りの人には聞こえてないらしい
少し安心したヨシミは
「あぁ…恥ずかしい…タクヤに見られていたなんて考えもしなかったわ」
「でも興奮したんでしょ?」
ヨシミは返事をしない
「誰かに見られたいからあんな画像を投稿したんだしょ。」
ヨシミは反論できない
「昨日のパンティ履いたままでしょ?」
ヨシミの肩がまた反応する
これは半分賭けだったが俺は勝ったらしい
「どっちなの?」
「はい…履いたままです」
俺は表情を変えないまま心の中で笑った
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