その日、会社に向かった僕は、ひそかにある計画を頭に思い描いていました。そして見ていたのは、車内で見ていたのはネットの天気予報。
『きっと午前中には暴風域に入る。』、それを信じて仕事を始めていたのです。すでに警報も出ていて、学生たちは休み。雨風が来ない訳がない。
そう信じていました。
午前10時。朝から降っていた雨も次第に強まり、風がゴゥーゴゥーと音をたて始めます。そして、『もう無理だな!やめよう。』と仲間から声が掛かるのです。
『じゃあ、会社に帰るのは5時で。』と、いつものように声を掛け合い、仲間は各自散っていきました。そう『サボり』、これを期待していたのです。
そして、この日は水曜日。本屋で働く美和子さんの、休日の日だったのです。
すぐに、ラインで『仕事終わったー!』と報告をします。『はやー!』と返され、この時間に送られて来たことに彼女も驚いているようです。
『どうするー?行くー?』と送ると、『約束だもんねー。』とオッケーが出ます。昨日から、約束をしていたのです。
それを確認すると、僕はラブホへ車を走らせます。会社からほど近い場所にし、おばさんにこっちに来てもらう作戦なのです。
先にホテルの駐車場に入ります。午前10時半過ぎなので、そんなにはお客はいません。赤の軽自動車と白の社用車が停まっているだけです。
おばさんを待ちますが、ここまで車で20分、お化粧などしてたらもう計算が出来ません。予想通りというか、『先に入っててー。』と彼女からラインでした。
先に部屋に入り、一人で過ごします。雨と風が窓を叩き、空と同じで気分は盛り上がりません。一人静かに、誰もいない部屋を探索でもするのです。
洗面台の下を開けたり、鏡を睨み付けたりと、いつしか盗聴器や盗撮カメラでも探している気分になっています。
そして、部屋の隅に気になるものを見つけます。きっと、この部屋に入ってから、すぐに目に入ったはずです。
しばらくして、部屋のチャイムがなります。扉を開くと、美和子さんが立っています。他の客が気になるのか、雪崩れ込むように入って来ました。
上着を脱ぎ、アクセサリーを外しながら、彼女の目も、チラッとそれに向けられました。しかし、関心がないように、目を背けるのです。
窓の音を聞きながら、『よく降るねぇー?』と彼女に言われます。『降ったから、ここにいるんよー。』と言うと、『そうだけどー。』と答えられました。
ラフな格好になったおばさんは、やはり気になるのか、部屋の隅のあれ前へ立ちます。そして、『これ、一つないけど、買ったー?』と聞かれます。
彼女が見たのは、ホテルに備え付けてあるコンビニBOX。9つ窓があり、それぞれにおもちゃ入れられていて、販売をされているのだ。
『買ってないわー。』と答えました。本当に買ってなくて、一つ空なのは、前のお客が買ったのか、ホテル側の補充忘れかのどっちかでしょう。
先にお風呂を済ませ、彼女は鞄から下着を取り出します。真っ赤な下着でした。タンスの中にあった のではなく、新調したものだと分かります。
見ている僕を気にすることなく、スッスッーと履いていくのです。そして、まだありました。真っ赤なストッキングを装着し、エロさ全開です。
おばさんは、そのままコンビニBOXの前に向かいました。『その気があるのか?』と思い、僕も掛け寄ります。
すぐに『買わんよー。高い高いー。』と言われます。しかし、『買おうとしたやろー?』とからかうと、『誰がー!』と笑うのでした。
コンビニBOXには、中に入れられているおもちゃの写真が貼られています。直に見ても、よくわからないのです。
そこで、一番ノーマルなバイブレーターの入っているところのボタンを押しました。押したら最後、御購入となるのです。
『押さんのー!』とおばさんは止めましたが、後の祭り。僕は生まれて始めて、大人のオモチャってヤツを手に入れたのでした。
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