おばさんの部屋は、四畳半程度の狭い部屋でした。周囲にはタンスやテレビ、真ん中に布団を敷けば、後はそんなにスペースなどありません。
部屋は路地に面していて、小さなアルミサッシの窓には、とても薄そうな磨りガラスがはめ込まれています。
誰かが真横を通ろうものなら、部屋の中の声など聞こえてしまうのではないかと、心配をしてしまうほど。
その部屋の真ん中に敷かれた布団の上で、僕は美和子さんの上に乗り、二人は抱き合っていました。
数分前。『おばちゃん、抱いてくれるー?』と言って、対面にしゃがみ込んだ彼女。背は小さくても、50歳の女性を目の前にし、僕は自分からは行けません。
何かを期待して、そう言った美和子さんでしたが、男から来ないことに顔が曇ろうとします。その顔を見て、僕は動きました。
もう彼女が、マッチィのお母さんだろうが関係ありません。女性にそんな顔をさせてしまい、男として行動する時なのです。
おばさんの両肩に、僕の手が乗りました。肩を掴まれたことで、彼女の顔が上がります。上がった顔は、まさにマッチィのお母さんの顔。
10年経ちましたが、僕の記憶にデータとして残されている、あの顔でした。
顔が近づきました。視界から彼女の身体は消え、おばさんの小さな小顔だけが広がります。『マッチィのお母さんだ!いいのか?』と一瞬ためらおうとします。
しかし、もう勢いなくしては前には進めません。お互いに顔を傾け始めますか、目を閉じたおばさんの唇が少し震えているのが分かります。
身体が『引こう、引こう、』とするのを我慢をしているようにも思えます。彼女もまた、息子の友達に抱かれようとしている自分と戦っているのです。
『小顔の小さな唇』、僕にはそんなイメージがありました。しかし、重なったことで、そんな小ささなど感じさせないことが分かるのです。
お互いに手探りのキスでした。触れた感触、ただよう匂い、伝わってくる戸惑い、それは逐一伝達をされ、その情報を元にいろんな考えを張り巡らしています。
唇と唇が離れました。息が続かなくなり、お互いに距離を取ったのです。彼女を見ると、『おばちゃんは、どう?』って聞いているような顔をしています。
僕は何かを伝えようとしました。しかし、その何かが分からず、口を閉じます。彼女も同じです。口には出しませんが、目は何かを訴えようとしているのです。
『おばちゃん、好きや!』と声に出し、再び彼女の唇を求めた僕。自分でもビックリするほどその興奮が押さえられず、唇は深く深く絡んでいきます。
僕の勢いに耐えきれなくなり、美和子さんの手は僕の身体を抱き締めました。そうでもしないと、僕を支えきれないのです。
唇を重ねながら、僕を抱き締めた腕で、彼女は僕の身体をコントロールをしています。僕の見えないところで足を崩し、自分の身体を倒そうとしていました。
キスに夢中になっていた僕。自分の身体が前に倒れようとしていることに気がつき、『20センチも小さい彼女に倒れかかるのは危険。』と脳が判断をします。
しかし、前には倒れまいとする僕を、彼女はすでにコントロールをしてしたのです。僕の後頭部と背中の中心に当てられた細い手。
そこに力を入れて引くだけで、大きな僕は簡単に前に倒れて行くのです。
重い僕が、小さな美和子さんの上に乗りました。衝突ではなく、彼女に迎え入れられたのです。
離れ掛けそうになった唇も、後頭部を持った彼女の手で修正をされ、再び定位置へと戻されます。僕は、広くひろがった彼女のおでこに手を当てます。
化粧台の前で何度もクシで解かせた髪は、再びあの団子ヘアーを作り上げていたのです。
再び唇が離れました。『ハァ…、ハァ…、』と息をしながら、お互いの顔を見て、そのタイミングを待ちます。
『好きや…。』と僕が口にすると、彼女は小さく頷きました。『もう、全部わかっている。』って顔をしています。
そして、次のタイミングがやって来ました。それは言葉ではなく、彼女の目でした。『いつでも来て!』って目をしてくれたのです。
僕の唇が、上から彼女を押さえつけました。完全に舌を入れに掛かかっていて、彼女も思わず、『アッ~…、』と言葉を発してしまいます。
『舌出して…。おばちゃん、キスさせてよ…。』と言うと、出遅れていた彼女もようやく舌を絡ませ始めました。
唇と唇が離れても、二人は繋がっていました。絡めないと損とばかりに、その舌を擦り付け合うのです。
それにより、意図的ではなく、自然とお互いの唾液を身体に流し込んでいました。
先にキスを離したのは、僕の方です。おばさんを見ると、その口からはまだ舌が僅かに出ています。
二人でしている時はいいですが、一人にされた方を見ると、『よくもまあ、恥ずかしげもなく…。』と思ってしまうような、変態じみた顔をしています。
僕は、彼女の太股辺りに乗り上げました。この頃になると、乗られた彼女が『重い。』とか『辛い』とか、そんなことを考えません。
そして、全身に花柄の入ったパジャマに手を掛けます。気づいた彼女は僕から顔を背け、パーを作った両手を布団に押し当てていました。
僕は、上から1つずつ、そして確実にボタンを外して行きます。二つ目を外した時、薄い黄色のブラジャーが現れました。
たぶん白だと思っていたので、それを見て『おばちゃん、こんなブラも持ってるんだぁ~。』と知らされます。
ボタンは最後になると、すでに黄色のブラジャーは現れ、形のきれいなおへそ、僕の母とは違うスラッとしたお腹、初めて目にするものばかりが並んでいます。
ボタンに手を掛けると、彼女は両膝を立て、そして身体をくねらせるのです。
最後のボタンが外れました。小さい身体ながら、50歳とは思えない素晴らしい肉体を彼女は持っていました。
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