ヨシミの土下座動画が投稿された3日後、タクヤの家の部屋にはタイチがいた
「あの動画見ただろ?」
「あぁ…あれね」
「俺、行こうかな」
「マジで?」
餌は巻いた
何度も動画の女は近くにいると思わせておいたからだ
タクヤなら必ず行くと言い出すだろうとタイチは確信していた
「タイチも行かね?」
「二人で行くのか?」
「どんな顔してるのか見てーじゃん」
「俺はお前ほど興味ないけどな。考えとくよ」
「おぅ」
タクヤはあの動画が母親だと知ったらどうするのだろうか?
家族の関係はどうなるのか?
母親は旦那に抱かれながら息子とその同級生を思い浮かべ、その息子はその事実を知らないとはいえ、母親の下着でオナニーしているのだ
一見平和な家庭だが、その奥底には澱んだ性欲が渦巻いている
タイチはそれを考えると激しく勃起した
快楽に溺れて少しずつ崩壊していくところを目の当たりにしているのだ
少しずつ少しずつ、音もなく崩れている
ヨシミもタクヤも、もう戻れないところまできてしまったのだ
動画が投稿された日、ヨシミはトシヤに抱かれた
そういう約束をタイチとしていたからだ
トシヤの愛撫はいつも通り優しく、何より愛がこもっていた
ヨシミはそれを幸せに感じながらも、それが快楽に結び付くには程遠かった
トシヤが優しく女性器を舐めているときも、正常位でトシヤの男性器を受け入れている時も、ヨシミの心は冷めていた
"これじゃない…だけど…"
ヨシミは必死に演技をする
眉間に皺を寄せて、小さい喘ぎ声を出す
そしてタイチの調教を思い出しては女性器を濡らしているのだ
トシヤが絶頂に達した後、ヨシミはバスルームに向かう
トシヤに抱かれた後はシャワーを浴びながらオナニーをするのが日課になっていた
それでも望んでいた快楽は得られない
トシヤとのセックスよりはマシだが、それで絶頂に達することはないのだ
今日はタイチが泊まりに来ているが、ヨシミには一切触れなかった
それも更にヨシミを悶々とさせた
30分ほどシャワーを浴びながらオナニーをしたヨシミは、もうみんな寝てるだろうとバスタオルを身体に巻いただけの姿でリビングに戻ってきた
「母さん?」
電気が消えたリビングにタクヤがいた
「きゃっ!どうしたのタクヤ?」
「いや喉乾いてさ、シャワー浴びてたんだ」
その言葉に自分の姿を思い出す
「う、うん…なんか寝付けなくてね」
「ふーん」
タクヤは足元から少しずつ視線を上げる
鼓動が早くなる
"オナニーしてたなんてバレてないわよね"
「母さんってさ?」
ドキッとする
「え…なに?」
「欲求不満なんだね」
"ま、まさか…"
「な…何を言ってるの?」
「声、聞こえてたよ」
"え…あ…"
ヨシミは返事ができない
「まぁ、別にいいけどさ、母さんも女なんだし。でも父さんやタイチに聞かれないようにね」
タクヤは笑いながらペットボトルのコーラを手にしてリビングを出ていく
ヨシミは座り込みたかった
バスタオルの下から太股を伝って流れてくるものを感じていた
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