二人の性交が終わるとトシヤは寝室へ向かった
ヨシミはリビングに残り俯いていた
"私の身体どうなったの…"
あんなに愛していた
いや、今も愛しているトシヤとの性交で思ったような快楽を得られなかった事に落ち込んでいるのだ
今いるリビングでタイチの前でオナニーをしたことを思い出す
がに股で立たされたままオナニーさせられ、潮まで噴いた事を思い出した
自然と女性器に手を伸ばす
"そんな…"
そこは信じられない程に濡れていた
トシヤに愛撫されていた時ですらこんなに濡れていないのに、想像だけでスカートに染みを作りそうな程だった
そっとクリトリスを触る
少し触っただけで身体に衝撃が走る
ヨシミは目を瞑った
歩道橋でのこと、証明写真でのことを思い出す
クリトリスを擦る手が早くなる
「あ…イ…イク…」
ヨシミは呆気なく絶頂に達した
それが信じられなかった
"私が求めているのは…"
ヨシミはトシヤが熟睡してるのを確認すると家を出た
向かったのはあるアパートの部屋の前
ピンポンを押す
「誰?」
声がする。タイチだ
「あ…あの…私…」
「誰よ?」
「ヨ…ヨシミです…」
「開いてるよ…」
「お邪魔します」
ヨシミはドアを明け中に入る
8畳ほどの1Kの部屋は整理整頓されている
「どうしたの?こんな時間に?」
時刻は夜中の12時を回っている
「あ…あの…」
「トシヤさんとセックスしたんでしょ?」
唐突に聞かれたヨシミは
「え…あ…はい…」
「気持ちよかった?」
「……………。」
ヨシミは答えられない
「気持ちよかった?」
タイチが再び聞く
「………イケ…ませんでした」
ヨシミは俯きながら答える
「トシヤさんって小さいの?」
タイチが笑いながら言う
「そ…そんなことは…」
「で?こんな時間にどうしたの?」
タイチが話を戻す
沈黙が続く…
どれだけの沈黙が続いたのかはわからない
ヨシミは決意したかのように両手を付いて土下座した
「私をもっと苛めてください。もっと私を汚してください」
その目には涙が溢れていた
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