古い民家をほぼそのまま使っているこの民宿は、防音工事などされているわけもなく、耳を澄ますと隣室の話し声が丸聞こえだった。
『わしなぁ、明日から遠洋なんだわ。その前に美咲さんと一発まぐわいてぇと思うて、夜中にムラムラして来ちまったで 笑』
「こんな時間に出てきて、奥さん大丈夫?」
『ああ、喧しいイビキかいて寝とったわ』
どうやら客の男はこの港町の男で美咲とは顔見知りのようだ。
「今日は何色にします?」
『そんだなぁ、、、大漁祈願で景気良く赤にすんべ。それとな、日本酒も持ってきてくれや』
そんなやりとりの後、美咲が隣の部屋を出て1階に下り、ほどなくしてまた戻ってきた。
「おまたせしました、、」
『ほぉ~、やっぱし美咲さんのランジェリーっちゅうやつは何回見てもスケベで堪らんのぉ。嫁さんの色気のねぇデカパンなんぞもう見飽きちまったもんでな。ほれ、もっとこっちさ来い』
(ランジェリーって、、俺が来たときにこの部屋に干されてた下着か? まさか美咲さん、客の前で今それを着けてるのか??)
ますます隣室の状況が気になった和也は、そっと部屋のドアを開け廊下を軋ませないよう慎重に隣室の前に向かった。
建てつけの悪さからか、美咲が閉めたはずの隣室のドアが僅かに開いていた。その隙間からは薄暗く妖しげなピンク色の灯りが漏れている。
和也が緊張しながらもドアの隙間から中を覗くと、そのピンク色の灯りの下で、真紅のランジェリーを身に着けた美咲が客の目の前に立ち、その美しい肢体を露わにしている。髪留めを解いた彼女の長く綺麗な髪が畳に向かってまっすぐに垂れていた。
客の男はだらしなく鼻の下を伸ばし、彼女のその妖艶な姿を観賞し愉しんでいる。
『美咲さんのナイスバデーは何回見ても堪らんなぁ、、わしの“ヘノコ(方言:陰茎の意)”もほれ、もうこんなになっちまっただよ 笑』
「相変わらずお元気なんだから、、」
『海の男は精が強くなくてはやってられんのじゃ ガハハハハ』
「ちょっと静かに、、隣のお客さんが起きちゃいますよ、、」
『おっと、すまねぇすまねぇ、、なぁその綺麗なケツばもっとこっちさ向けろ』
美咲は男の言う通り、立ったまま細いTバックが食い込んだ美尻を客の顔に向けた。男は美咲の尻肉を鷲掴みにしてその感触を掌いっぱいに味わい、ときおり臀部にキスや頬擦りをしたりしていた。
薄明かりの下で見えた男の表情はスケベそのものだった。
つづく
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