僕の家に兄家族がやって来たのは、日曜日の午後のことでした。義理の姉、そして二人の子供を連れて我が家に顔を出しに来たのです。
義理の姉のミサトさんは、僕よりも4歳年上の29歳。アラサーにも関わらず、甘えたやうなアニメ声のため、とても若く感じてしまう。
あまり可愛くないことを自分でも分かっているのか、かなり濃い化粧をしていて、それでなんとか可愛さをアピール感じである。
それにごまかしているのを分かっているのに、たまに犯されるミサトさんをオカズにオナニーをしているのは内緒の話である。
普段はそんな目でミサトさんを見たりしている僕だが、この日は違いました。意識は兄に向けられていたと思います。
兄というよりも、兄を通して見える『前妻の美和さん』の姿でした。ほんの数ヶ月ですが、兄が妻としていた女性と、僕は今そういう関係にあるのです。
心中穏やかなはずはありません。『兄にばれたら。』『兄とはどんなセックスを。』、いろんな感情が溢れるのです。
『タカくんの子供を産んであげる…。』、今考えれば、美和さんのこれはとても恐ろしい言葉でした。
もし、彼女のお腹に新しい命が芽生え、僕と結婚する話になったりすれば、それは兄のミサトさんとの略奪以上の問題になるのは当然です。
美和さんと関係を続けるというのは、そのくらい恐いリスクがあるということなのです。
この物語は、このあと修羅場を迎えることになります。それは、美和さんの『兄への復讐』という形で行われたのです。
よくよく考えれば、僕が彼女と再会した時からその復讐劇は始まったのかも知れません。
初めてのセックスは、ラブホで行われました。結果的には僕が誘ったのですが、明らかに彼女がそんな雰囲気にさせたからです。
そう魅力的ではない美和さんは、持っているスキルを全て使って僕を虜にさせました。
3度目は、自宅でした。そこに娘がいるのを分かっていて、僕を招いたのです。家庭的な雰囲気の中、僕にある感情を芽生えさせました。
『娘のナオちゃん、可愛い。』、これは即ち僕の父親心をくすぐったものかも知れません。実際、彼女の父親なってもいいと思ったこともあるのです。
そして、あの『中出し』です。もし、行っていれば、美和さんのお腹の中には、僕の子供が出来たかも知れません。
出来たとすれば、それを知った僕の兄はどう思うでしょう。
そんなことに気づかないままに、僕は美和さんの『兄への復讐劇』に巻き込まれて行くのでした。
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