2人の行為は中断されたまま、リビングには沈黙が流れた。
彼女はガウンの腰紐をきつく締め直し目を潤ませて床にへたりこんでいる。
彼もまたすっかり萎えてしまった竿をズボンの中にしまい直し、憮然とした表情で部屋の隅を見つめていた。
沈黙を破り私が口を開く。
『さて、お仕置きが途中で終わってしまいましたね。これでは罰を与えたことになりません。どうしましょう』
『どうしましょう、じゃねーよ、もういいだろこんなの』
『ふむ、まぁ、彼女のいやらしい舌遣いも見れたことですし、あなたの言う通りもうお終いにしましょう。その代わり、ひとつお願いがあります』
『な、なんだよ、、』
彼は息を飲んで私の返答を待っている。
『彼女が持っているおもちゃをあなたの家に持ち帰ってください』
『な、なんなんだよそれ、、おもちゃはこの女が自分で買ったやつだろうが、なんでそれを俺が、、』
『彼女の息子さんと約束したんです。お母さんをかならず守ると。だからあなたと彼女は今日これっきりで関係を断ってもらいます。そしてこのおもちゃも悪い思い出になりますから、処分してほしいのです』
『処分て、、そんなの適当に捨てればいいんだろ?』
彼は仕置の計画を甘く見ているようだ。
『まさか、それでは何も面白くありません』
『面白くないってなんなんだよ、、はっきり言えよ!』
『あなたの奥様に使ってあげてください』
『な、、なんだって、、』
『不倫相手の汁が染み込んだおもちゃを、あなたの愛する奥様にねじ込むのです。そして奥様の汁が染みた頃、チヒロちゃんの通園カバンにそっと忍ばせなさい』
『んなこと、できるわけねーだろ!』
『そうですか、であればさっきあなた方がしていた行為をネットの某掲示板にばら撒くだけです。それなりによく撮れてるはずですから』
『と、盗撮してたのかよ、このクズ野郎!』
『盗撮だなんて、私は堂々と撮ってましたよ。あなた方が自分達の行為に夢中で気付かなかっただけでしょう』
『ち、畜生、、』
彼は諦めた様子でそれ以上反論することはなかった。
彼女の持っているすべてのおもちゃをバッグに詰め、彼女には目も向けずに妻子の待つ自宅へと帰って行った。
その以来、彼が彼女に連絡してくることは一度もなかった。
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