彼は依然困惑したままだった。
『私もプライベートなことにはあまり口を出したくありませんがね。園長としてはあなた方のお子さんへの影響を心配しているんですよ』
『園長、あんたは他人だろ! 他人は黙ってろよ! 今すぐ出て行かねーと警察呼ぶぞ!』
『ほう、ずいぶんと威勢がいいものですね。そんなことをすればあなた方の不貞な関係が公になるだけですよ。それでも構わないというなら、どうぞ呼んでください、さぁ』
『うっ、、くっ、、』
彼は通報しようと勢いよくポケットからスマホを取り出したものの、私の言葉を聞いて悔しそうに意気消沈した。
『あなたも彼女のようにおとなしく罰を受けるのです。そうすれば私もこれ以上の詮索はしません。どうです? お父さん』
『罰って、、いったい何をするつもりなんだよ、、』
『なぁに、簡単なことです。あなた方の行為を見せてもらうだけでいいのです』
『行為?』
『ええ、あなた方の不貞な交尾をです』
『は? 罰って言うから、もっと、、こう、、痛めつけられるのかと、、』
『ははは、それだけが罰ではありませんよ。どうです? 罰を受ける覚悟はあります?』
『覚悟も何も、そんなんで見逃してくれるならいくらでも見せてやるよ、なぁ?』
彼は彼女のほうを振り向き同意を求め、彼女もまたそれに少し間を置いてから頷いた。
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