ガウンの腰紐を解き、前をはだけた彼女が私の前に立っている。
ガウンの下には真紅のカップレスブラジャーに総レースのタンガショーツ。
それは私が指示した通りの妖艶なランジェリーだった。
カップがなく本来の役目を果たしていないそのブラジャーは、彼女の膨よかな乳房をアンダーだけで支え、丸みを強調して前に大きく突出させていた。
『お母さん、いつもこんな下着で彼を喜ばせているのですか?』
「. . . . .」
『ふふ、やはりあなたはふしだらでいやらしい母親だ』
「. . . . .」
『なんだかずいぶんとおとなしくなりましたね。緊張しているのですか?』
「、、、はい」
『もうすぐ彼が来ます。心の準備はいいですね?』
「、、、はい」
-ピンポーン-
彼がマンションのエントランスに到着したらしい。
「はい、、」
『俺だ、開けてくれ』
インターホンの粗い映像にスーツ姿の男が映った。それは紛れもなく彼女の不倫相手、チヒロちゃんの父親だった。
彼女は解錠ボタンを押しエントランスの扉を開けた。
-ピンポーン-
2度目のチャイムが鳴る。
ついに彼が玄関前までやってきたようだ。
彼女の顔が一瞬こわばる。
『さぁ、出迎えてあげてください』
私はリビングのソファに深々と座り彼女にそう言った。
彼女はコクリと頷き、ガウンの前を閉じ直して静かに玄関へと向かっていった。
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