彼女の案内で車を10分ほど走らせると、すぐに自宅マンションへと到着した。
地下駐車場に車を停め、あたりに人影がないことを確認してから足早に部屋へと向かう。
エレベーターを7階で降り、内廊下を進む。彼女の部屋は廊下の突き当たりにある角部屋だった。カードキーを翳し玄関のドアを開け、もう一度周囲を確認してから中に入った。
自宅に着いたという安堵感なのか、彼女の顔が少し和らいでいた。
「どうぞ、お掛けになってください」
彼女が私にソファへ座るよう勧める。
私は遠慮なくそうさせてもらった。
彼女は立ったまま部屋をウロウロしている。この状況に何をしたらいいのか落ち着かない様子だ。
『チヒロちゃんのパパは何時頃ここへ?』
「たぶんいつもの感じだと、、あと30分後くらいだと思います、、」
『そうですか、まだ時間がありますね。そうだ、ご実家に連絡は?』
「いえ、なにも、、」
『それはいけない、きっと心配してますよ。そうだ、今のうちに連絡しておいたほうが良さそうですね』
「は、はい、、そうします」
彼女は奥の部屋に行き、実家の母親に電話をかけた。
《あっ、お母さん? わたしだけど。うん、ユウタどうしてるかな? そっか、それならいいんだけど。あのね、懇談会が長引いてまだ帰れそうにないの、悪いけど一晩ユウタのこと預かってもらえないかな? うん、こめんね、明日には迎えに行くから、、じゃあ、お願い》
電話を終えた彼女が部屋に戻ってきた。
『どうでしたか?』
「ええ、、ユウタも久しぶりに会って楽しんでるみたいです。今晩だけお願いしました」
『よかったじゃありませんか、これでもう心配事はありませんね。まぁ、明日お迎えに行ければ、、ですが』
彼女の顔がまた曇りだす。
『お母さん、シャワーでも浴びてきたらどうです? お股が汚れたままでしょう?』
「、、ええ」
『私はここでゆっくりさせてもらってますから、どうぞいってきてください』
「それじゃあ、、そうします、、」
彼女は静かにバスルームのある方へ足を向けた。
そのとき、私は彼女にある指示を出した。
『ひとついいですか、シャワーを浴びた後はとびきりいやらしいランジェリーを着けてください。彼のために持ってますよね? それで彼を迎えるのです』
彼女は黙って頷き、バスルームのある部屋の奥へと消えていった。
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