倒れた彼女の身体に私の着ているジャケットをかけてやってから、窓際でタバコに火を点けた。
2本目に火を点けようとしたところで、ようやく彼女が目を覚まし上半身を起こした。
『目が覚めましたか』
「わ、私、、あの後、、」
『失神してたんですよ、今の今まで』
「えっ、、失神、、、」
『ええ、凄い乱れようでしたから』
彼女は自分の身体にかかった大きなジャケットをギュッと握りしめた。
『ところでお母さん、今日お子さんは、ユウタ君はどうされたんです? まさか家でひとり留守番なんてことはないでしょう?』
今更この状況で園児の心配するとは、腐っても教育者の端くれかと、内心自分が可笑しくなった。
「家を出たのが夕方でしたから、近くに住む実家の母に預けてから来ました」
『そうですか、それならば良かった』
園児の安全を確認し安堵しつつ、同時に次の仕置の計画が浮かんだ。
『ご主人も単身赴任中、、ということは、今日は自宅に誰も居ないということですね?』
「は、はい、、そうです」
私はニヤリと笑い、彼女のショルダーバッグからスマホを抜き取り手渡した。
私は不倫相手であるチヒロちゃんのパパに彼女からメッセージを送るように言った。
『これから、チヒロちゃんのパパをあなたの家に呼びます』
「な、なんで、、そんなことさせません!」
『おやおや、威勢がいいですね。先ほどまで失神するほど喘いでいたのはどこの誰ですか?』
「. . . . .」
『忘れていませんか? お仕置きはまだ終わりではないのですよ』
彼女の顔がみるみる曇っていく。
終わらない仕置を嘆くかのようだった。
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