とにかく暑い日
汗もだくだく、航の家に向かう。
航の家はマンションの8階
ロビーにロックのない古いマンションなのでそのままエレベーターで部屋の前へ
インターホンをピンポーン
「こんにちは~シンジです」
「は~い」
由香さんの声だ。
ドアが開いて顔を出したのは由香さん
「しんちゃん、ごめんね、今日、航いないのよ」
え?
毎日のように来ていたし、昨日もまた明日って感じだったし。当時の中坊は、まだ個人でスマホなんか持ってなかったので、事前連絡なんてしていなかった。
「航、出掛けたんですか?」
「ん~、航、朝から具合が悪くて。食あたりみたいで凄い熱が出てたから、病院に連れていったら入院になっちゃったの」
「え~、そうだったんですか。航、大丈夫ですか?」
「一晩点滴うてば大丈夫みたい。しんちゃん、連絡しなくてごめんね」
「いえ、僕も連絡しないで来ちゃって。帰りますね、航にお大事にって」
汗だくになってきたけど、残念…
それにトイレでオナニーもできないし(笑)
「…せっかくしんちゃん来てくれたから、冷たいものでも飲んでいって。暑かったでしょう?」
!!!
ラッキー♪
「え~、いいんですか?じゃあ…」
「さ、上がって」
由香さんの招きに応じて家に入った。
つづく
※元投稿はこちら >>