先生との秘密の関係は、それまで私の妄想の世界でしかなかったことを、実際に次々と経験させてくれた。
私たちは十日から二週に一度くらいの割り合いで逢瀬を重ねていた。
待ち合わせて食事をしている時は、ごく普通のカップルと同じように過ごしていても、いざホテルの部屋に入ると、私たちは全く別の人格になっていた。
「先生…今日は絶対にお洋服を脱がないで…」
私がそう言えば、彼はネクタイすら外そうとしないで、浴室では濡れることも厭わず私の身体を隅々まで丁寧に洗い、お湯から上がる時にはバスタオルできれいに拭きあげてくれる。
全裸でベッドに寝そべった私の足の指一本一本に至るまで、全身に舌を這わせて舐め廻してくれる。
四つん這いになれば後方から股間を舐め廻し、膣内部や直腸の中まで舌を伸ばして、あらゆる快感を送り込んでくれる。
彼の舌技に幾度となく絶頂を迎え、あられもなく悶え狂っていた。
そんな私の姿を眼にすることが彼にとって何よりの悦びで、この上無い至福の時なんだと言ってくれた。
時には私が洋服を脱がない日もあった。
そんな日は私は着衣のまま彼だけを素っ裸にして、精一杯辱しめてあげた。
眼の前でのオナニーを強要して、射精寸前で中断することを何度も繰り返し、ついには涙を浮かべて射精を懇願するまで、苦しそうな彼の表情を眺めていた。
「いやらしい先生ねぇ…
そんなに出したいの?」
「ああ…出させて欲しい…」
「じゃあ出していいよ」
私の許しを得た彼は唇をきつく結び、額には汗を浮かべて私を見つめながら、右手の動きを一段と速めていく。
「ああっ!」
大きく膨張したぺニスの先端の穴から、勢いよく噴き出す白濁した精液を目撃して私は、軽い目眩を覚えていた。
肉体の奥底から滲み出した熱い愛液が、膣口から溢れてパンティを濡らしている。
普通のカップルのように、互いの身体を繋げるセックスをする日も当然有ったが、そんな時も彼はいつもお風呂では私の身体を優しく洗ってくれたし、ベッドでは舌での愛撫も入念に施してくれた。
二度も三度も絶頂に達した後で彼のぺニスに貫かれると、私はいつも気を失うほどの快感に襲われていた。
そんな関係を続けて三ヶ月が過ぎた頃、珍しく彼からの提案があった。
学生の頃からの友人で今はドクターになっている人が彼と同じ嗜好の持ち主で、一度その人を交えてプレイをしたいとのことだった。
気心の通じ合った相手だからと言う彼の話を聞いた時、私は心の中で考えていた。
(二人のおじ様をかしずかせるのも面白そう…)
「今日やって来る男はマッサージが得意だっていつも言っているから、試しに受けてみたらいいよ」
先に二人だけでホテルにチェックインすると、緊張している私を気遣った彼が優しく言ってくれた。
彼の勧めで私は独りでシャワーを浴び、バスローブに着替えていた。
ほどなく訪れた男性は長目の髪が若々しく、精悍な顔立ちの素敵な人だった。
微かに漂う消毒液の匂いが彼の職業を物語っていた。
お互いの気持ちを解すためにビールで乾杯をしてしばらく歓談したら、まるで以前からの知り合いであったかのように打ち解けていた。
「じゃあマッサージをしようか…」
ドクターの言葉に私はベッドに上がって俯せになった。
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