一息でジュースを飲み干した彼は、カメラを手にして私のスナップを撮りだした。
さりげなくポーズをつける私の耳に届くシャッターの音が、私の胸にこの先の展開を呼び覚ましていくと、決心していた筈なのに、怖さと期待感が入り交じった複雑な感情が満ち溢れてきた。
胸に溜まった感情を全て吐き出すように、私は大きな溜め息を吐いて彼を見詰めた。
「お洋服脱いでいい?」
消え入るような小声で囁きかけると、彼は驚きの声を張り上げた。
「えっ! 撮らせてくれるのっ?」
「でも、絶対に触らないでね…」
唾を飲み込む音が聞こえたような気がしました。
彼は私をじっと見詰めて大きく頷いた。
彼に背を向けてもらって私はベッドに上がり、Тシャツとスカートを脱いで下着姿になると、大急ぎで身体にシーツを纏いました。
「いいよ…」
私の合図に振り返った彼のカメラを構える手や指が、大きく震えているのがよく判った。
「初めてなの?」
「何が?」
「女子の身体…」
「うん…」
年上なのに顔を真っ赤にしてはにかむ様子の彼がとても可愛らしく思えて、私は少しずつ大胆になっていった。
シーツをずらしてブラに包まれた胸を見せると、レンズを通した彼の視線が痛く感じられるほど、胸の膨らみに突き刺さってきた。
この時の私は見られている恥ずかしさと言うより、見せつける悦びを感じていたような気がします。
更にシャッター音が刺激となって、私の気持ちはどんどん高揚していきました。
胸が大きく隆起して波打っているのが、自分でも解っていました。
この状況に酔い痴れていた私は、全身が熱を帯び熱くて堪らなくなり、身体に掛けていたシーツを完全にはだけてしまった。
「あきえちゃん…」
あまりにも大胆な私の振る舞いに、彼は不安を感じたようだった。
お部屋の入り口を振り返って小さな声で…
「お母さんが帰って来たら大変だよ」
「大丈夫…」
「え?…」
「今日はお父さんもお母さんも旅行なの、だから…」
私の言葉に安心したのか、私の身体を舐め廻すように観察している彼のズボンの前が、大きく膨らんできたことが判った。
「来て…」
私の意を察してカメラを置いて立ち上がった彼は、慌ただしくシャツとズボンを脱ぎ捨て、下着一枚で狭いベッドに上がって来た。
彼の裸の胸に抱かれて、私は貪るように唇を求めて舌を絡め合った。
太股に当たる彼の股間の膨らみが、一瞬私の胸に不安な気持ちを抱かせた。
背中に回った彼の手がブラのホックを探っていたが、震える指先ではなかなかそれを外すことはできない。
私が胸を反らせて外し易いように協力すると、やっとの思いでブラを外した彼は、飛び出した乳房に顔を埋めて乳首に吸いついてきた。
「あ…」
痺れるような快感に貫かれ、私は更に大胆な行動にでた。
彼の下着を大きく突き上げている男性器に掌を被せていった。
下着越しとは言っても、生まれて初めて触れたそれはとても熱く感じられ、ドクドクと脈打つ動きが掌に伝わってきた。
私がその全容を確認するように優しく全体を撫で擦っていると、彼が急に声を挙げて腰を引いた。
「あっ!」
彼の方も生まれて初めてその部分に触れられ、我慢の限界に達してしまったのだった。
顔を真っ赤にした彼は私に背を向け、下着を脱いでティッシュで後始末をしていた。
突然の出来事に私はどうすれば良いのか解らず、シーツを顔を埋めてただ押し黙っているだけだった。
※元投稿はこちら >>