節操のない者達 Ⅰ ⑨
「おはよーございまぁす。」
玄関に向かえに出た悦ちゃんの後ろから 沙織がそぅ言ってあらわれた。
悦子
「ちょっと、見てよ俊くん、(3回戦って)言ったとおりでしょ?」
「(沙織に)ほら、見せてあげなさい。」
沙織
「俊さん、これ。どぉぞ。」
「もぉ、恥ずかしぃですよ悦子さん」
そぅ言いながら 沙織が俺の前にコンビニの袋を置いた。
中には《マカ》とデカデカと書かれたドリンク剤が2本と 錠剤らしき物が入っていた。
俺が 袋と沙織の顔を 交互に見比べていると
「『恥ずかしい』って あんたさぁ これレジに置く時は恥ずかしくなかったの?」と 悦ちゃんに突っ込まれていた。
沙織
「だってぇ!、もぉ何日 シてないと思ってるんですか?、悦子さんだって そぅでしょ?」
「俊さん きっと悦子さんちに行くんだろぅなぁ って思ったら もぉ夢中で!、そんな事気にする余裕なんて有りませんでしたよぉ。」
悦子
「あんた そんな事言ってさぁ、備品庫では どぉするつもりだったのよ?、(生理)まだ終わってなかったでしょ?あの日は。」
沙織
「もぅこの際《おクチ》だけでも良いかなぁ?、って。」
「ホントに この子は…。」と悦ちゃんが頭を抱えていた。
沙織
「それより ゆうべ どぉだったんですか?」
「頑張っちゃいましたぁ?、頑張っちゃいましたよね?」
「そう思って(マカ)買ってきたんですけどね(笑)」
悦子
「…んとに もぉ!」
「それは おいおい話してあげるわよ。」
沙織
「じゃぁ、ご飯行きましょうよ!」
「あそこの焼き肉屋さん。ねっ、行きましょ。」
「…(無言)…」悦ちゃんが また頭を抱えた。
そんな沙織に押しきられ 3人で歩いて 焼き肉屋さんに行った。12:00には まだならないものの 結構なお客さんが入っていた。
沙織
「好きな物 何でも いっぱい食べて下さい、昇進のお祝いに 私と悦子さんで おごりますから。」
悦子
「なに言ってんのかしら この子は!」
「《昇進祝い》は また別よぉ!」
「あんたが誘ったんだから あんたが おごりなさい。でないと ただ《見てるだけ》よ、良いの?、私と俊くんがシてるとこ指咥えて見てるだけで?」
沙織
「そんなの嫌ですよぉ、指より おチンチンが良いですよぉ、私もぉ。」
悦子
「おバカ!、声が大きいわよ!」
「ホントにもぉ!」
そんな話しが聞こえていたのかどぅかは定かではないが
「お決まりでしょうか?」
と、すぐに店員がやってきた。
悦ちゃんが まるで《追い払う》かの様に、ビールだのカルビだの 適当にたのんでいた。
その悦ちゃんが
「そぉ言えばさぁ、(Cラインの)社長の奥さん 里美さんの後輩らしいわよ。里美さんが3年の時の1年だって… 里美さんて◎◎◎高校でしょ?」
「組合の事務員さんから聞いたんだけどね。」
俺
「…て事は、学年だと俺の4つ下 って事っすか?」
「そんなふぅには見えなかったですよ、歳上だとばっかり思ってました。」
沙織
「ですよねぇ。私なんて 60近いのかと思ってました。だって社長の方は もぅ結構な お爺さんですよね?
、だからかぁ だから男性社員だと《コロッ》と変わって《猫撫で声》になるんですね?」
悦子
「へぇぇ、あんたよく《猫撫で声》なんて言葉知ってたわね、アハハハ ハ。」
「何だか遅いわねビールとか、ちょっとトイレ行ってくる。(沙織に)ほらッ、ちょっと通して。」
(ここで座席を整理しておくと、片側5卓あるテーブル席の奥から2番目で 1人で座る俺の左に通路 通路側から 沙織 悦ちゃんが並んで座っていた。)
悦ちゃんをトイレに行かせる為に 1度立ち上がって 座り直した沙織が 俺の方に身を乗り出して
「ねぇ俊さん、俊さんの後ろのテーブルの通路を挟んだ反対側のテーブルのね、通路側にオジサンが座ってるのね、たぶん家族連れなんだと思うんだけど、さっきから チラチラ チラチラ 見てるのよ、私の事。」
俺
「お前 何か《モノ欲しそぅな》顔してたんじゃないの?、それとも アレか?、さっきの会話聞かれてた とか?」
沙織
「…(聞かれてた)なのかなぁ?」
「《チラッチラッ》ってパンツ覗いてるのよ きっと、さっきから。」
俺
「そんな短いスカート履いてっからだよ。良いじゃん、少しくらい見せてやれば(笑)?」
沙織
「もぉ。」
俺
「そぅだ、(パンツ)何色?、今日は。」
沙織
「今日は《白》ですぅ。」
俺
「だったら トイレで脱いできちゃえば?、パンストごと。」
「さっきまでパンストだったのが 突然 生足になってさ
チラッと見えてた《白い三角》が見えなくなったら、何て思うんだろぅね? そのオヤジ。」
「楽しそぅじゃね?」
「落とした箸か何か拾うふりして《ガバッ》って広げてやったら どんな反応するんだろぅね(笑)?」
俺がそぅ言うと、《ニヤッ》と笑った沙織が
「私もトイレ行って来ぁます。」
と、オヤジに聞かせる位の声で言うと、わざと足を大きく広げて 長椅子の上で 尻をずらしながら立ち上がった。
『ほら、今は白いパンツですよ。』と見せびらかす様に。
「あら、沙織ちゃんもトイレ?」
俺の すぐ後ろの方で 悦ちゃんの声がした。
「ねぇねぇ俊くん?。沙織ちゃん『脱いできます』って小声で耳打ちしてったんだけど。何の事?」
テーブルに戻ってきた悦ちゃんが さっきの沙織の様に 身を乗り出して聞いてきた。
俺
「ん?、帰ってくれば分かるよ。」
「しっかし アイツも…(困)、今時の子って 皆 あんなんなのかね?」
悦子
「まさかぁ。」
「特別よ、あの子は。」
俺
「だよね?」
悦子
「そぅは思ってても 言うかなぁ 普通、『この際 おクチだけでも』なんて。」
「私の若い頃は そんな事 とても言えなかったわよ。」
俺と悦ちゃんが そんな話しをしていると
「あれ?、まだ来ないんですか? ビール。」
と、トイレから戻ってきた沙織の足は しっかりと《生足》になっていた。
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