一ヶ月後、家族旅行当日。
その日は朝から晴天で旅行日和。
家族3人ワクワクしながら2泊3日の温泉旅行へ出発しました。
車で3時間ほど走ると、目的の温泉旅館に到着しました。
都会の喧騒から離れ、自然も多くどこか懐かしく感じられる場所です。
旅館はネットで見たとおりの綺麗な外観と内装で、フロントの方や仲居さん達もとても愛想が良く、主人も上機嫌でチェックインを済ませました。
部屋に案内され、施設の説明を受けます。
二間続きの部屋には家族風呂もあり、宿泊料金以上に豪華なつくりだと感じました。
「他に大浴場と露天風呂もありますから..」と、仲居さんが話していた気がしますが、家族風呂とそこから見える景色にみんな大はしゃぎで、誰もその話を聞いてはいません。
仲居さんがそそくさと部屋を出ていきました。
『この時期にこんないい旅館、よく見つけたなぁ』
「でしょ~、毎日遅くまで頑張って探したのよ」
『ありがとな、ゆき。やっぱりお前に任せて正解だったよ。部屋も二間あるし..久々に..な?いいだろ..?』
「もう..何言ってるのよ! あの子が聞いてるわ..」
主人のそんな言葉に、わたしは照れ隠しのように素っ気なく返しましたが、事実ここ2ヶ月ほど、主人の仕事が忙しく夫婦生活はまったくありませんでした。
それだけに、わたしは旅行が決まった日からずっと期待していたのです。
この日のために、内緒で用意した新しい下着も持ってきています。
ほとんどカップレスに近い浅めのブラに面積の小さいTバック、どちらも綺麗な純白の総レースで普段地味な下着しか着けないわたしにとってはとても刺激的です。
それでも、主人の喜ぶ顔が見たくて思い切って選んだのです。
主人が早速、「たかし!温泉入るぞ!」と言って、息子を連れて家族風呂のほうに行きました。
わたしが部屋の中から見ていると、息子が「ママもおいでよー!一緒にはいろー!」と言って誘ってきます。
わたしは「少し疲れたからパパと2人で入っておいで」と、それを断りました。
長距離のドライブで疲れていたのもありますが、本音は主人の裸を直視できないと思ったからです。
昼間から主人の裸、とりわけ、いやらしく垂れ下がったモノを見てしまったら正気でいられないと思ったのです...
主人と息子が家族風呂を楽しんだあと、まだ夕食まで時間があったので、わたし達は温泉街を散策することにしました。
温泉街を少し離れると川が流れていて、主人と息子は思い切り川遊びを楽しみました。
秋といってもまだ暑い季節ですから、冷たい水が心地よく、息子も久しぶりに父親と戯れて、時間を忘れて楽しんだようです。
陽も傾いてきた頃、川遊びを終えてそろそろ旅館に戻ることにしました。
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