『ようやく本性を現してくれたなぁ、奥さん』
『あんたみたいな一見真面目そうな女ほどドスケベなんだよ 笑』
『なぁ、自分が一番よーくわかってんだろう? 本当の自分をよぉ 笑』
男達がそんな追い討ちのような言葉をわたしに浴びせてきます。わたしは脚を広げたまま俯き何も言い返せません。
それは恐れや悔しさからではありません。
事実、男達が言うように誰かに見られたいという願望を少なからず持っていることは図星だったからです。
学生の頃から、可愛いとか美人とかチヤホヤされ、就活のときでさえこの容姿のおかげでスケベな面接官相手に楽に内定を決めました。
街を歩けば大きな胸とお尻に視線が集まり、ときには痴漢にまで遭う始末。
見られることを意識して、若い頃はスカートも丈が短いものを選んでいましたし、谷間が見えるほど胸元の開いた服を着ることもありました。
他人に見られることで越に浸り、知らず知らずのうちに自分を保っていたのかもしれません。
男達はわたしのそんな性格を見透かしていたのでしょう。
『おい、誰か男湯からヒゲソリ持ってこい!』
「えっ..何をするつもり?」
『心配すんなって奥さん、傷付けたりはしねぇよ。ちょいとその鬱陶しいマン毛を綺麗にしてやるだけさ。これはこれでエロくていいんだけどよぉ、やっぱマン毛がないほうがすっきりしていいだろ?』
「や..やめて..主人に見られたら..なんて言い訳すればいいのか..」
『美人の奥さんをもっと綺麗にしてやろうっていうのに何が嫌なんだよ、旦那にも見せてやれよ、きっと喜ぶぜ 笑』
一番年少の気弱そうな若い男がヒゲソリとシェービングクリームを持って小走りで戻ってきました。
部長の男がそれを受け取ると、わたしの脚をMの字にしたまま、上半身を寝かすよう部下の男に指示するのでした。
※元投稿はこちら >>