男達がいっせいに勢いよく湯船に入ってきました。
岩陰に隠れているわたしのところにも、大きな波紋が押し寄せてきます。
男達は湯船の手前側に浸かっているようで、その奥にある岩陰にわたしが隠れていることにはまだ気付かれてないようです。
男達が話を続けます。
『なぁ、混浴に入ってくる女ってどんな女なんだろうな』
『見せたがりの変態女なんじゃないですか 笑』
『おいおい、それって露出狂かよ 笑』
『旦那とレスで欲求不満なのかもしれないっスよ』
『まぁ、きっと普通の女じゃねぇよな』
(男性一同また大笑い)
そんな男達の下品な会話を聞きながら、わたしはじっと息を潜めて男達が去っていくのを待っています。
「早く出ていってくれないとのぼせちゃうわ...」
首まで温泉に浸かったわたしの身体はどんどん熱くなっていきます。頭が重くなり意識も朦朧としてきました。
必死に意識を保とうとしますが焦点が合いません。
なおも男達は話し込んでいて、出ていく気配がありません。
「早く..早く..出て..いって...」
ついにわたしはのぼせてしまい意識まで失ってしまったのです...
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