ある日曜日の朝。その日僕は6時に目を覚まし、起き上がる訳でもなく、スマホを枕元に置いて時間を過ごします。ある連絡を待っていたのです。
しかし、こんな早い時間に連絡などなく、いつしかテレビでは仮面ライダーの放送が始まっていた。それを観ながら朝食を食べていた時、LINEが入りました。
『出ていった。オッケーよ。』と書かれていて、2日ほど前から期待をしていたことが、現実になったことに喜びを覚えるのでした。
それは、『あゆみさんの旦那さんのプチ出張。』、日曜日の朝早くに出掛け、月曜日の夜に帰ってくるというもの。
話はあったのですが、旦那が準備をしていた荷物を持って、家を出ていくまでは、冷静な彼女は信じなかったのです。
午前10時30分。パチンコ屋の駐車場に、彼女の車が現れました。その車は、僕の車を見つけると、隣に停車をします。
ドアが開き、あゆみさんが降りて来ました。彼女は後部座席から荷物を取り出し、そのまま僕の助手席に入って来ます。
『よかったぁ~。行ってくれたわぁ~。』と出張に出掛けた旦那さんのことを、彼女はそう言います。
旦那が居ない間に、他の男と楽しもうとしている自分に、悪気などないようです。
あゆみさんは持ち出した荷物を、全て僕の車の後部座席に置きました。身軽になった彼女は、膝に手を置き、のんびりと座っています。
僕の車は、すぐにエンジンを掛けませんでした。僕が、助手席に座った彼女の品定めを始めたのです。
初めて、あゆみさんがスカートを履いている姿を見ました。普段は防寒コートに、ジャージやズボン。ボウリング場でしか会いませんから。
それが、上にはロングコートを羽織り、中にはクリーム系のニットセーターを着込んでいるようです。
そして顔を見ると、ちゃんと化粧が施され、唇には赤いルージュが薄く塗られています。完全に得点が上がっているのです。
チラチラと見る僕に、『あのねぇ~?私だって、これくらいはするのぉ~!』と言われ、視線を外されました。視線を外す辺り、やはり彼女も照れてるのです。
車はマクドナルドのドライブスルーに入りました。適当にセットを注文し、袋一杯になった商品を受け取り、マックを出ます。
車を走らせますが、車はその僅か5分足らずの場所にあるラブホテルに入って行くのです。
部屋に入ると、すぐに浴槽にお湯が張られます。その間に僕達は食事を済ませるのです。時間はまだ11時過ぎです。朝食がお腹に残り、全ては入りきりません。
それでも僕達には食べる必要がありました。これから、間違いなく長い長い戦いをしてしまいます。
終わる頃には、冷めてしまっているであろうハンバーガーなど、誰も食べる気など起きないでしょう。だから、今なのです。
あゆみさんは、ケチャップで汚れるのを気にして、ロングコートを脱ぎました。白いセーターに、紺系のスカートです。もちろん、初めて見る姿です。
彼女の指が、時折唇を押さえます。ハンバーガーを口にしたため、盛った口紅が少し崩れて来ているのでしょう。
彼女は半分も食べずに、袋に戻しました。ホットコーヒーに口をつけ始めたため、食事はもう終わりのようです。
僕はハンバーガーをかじりながら、『セーター脱いでよ。』とお願いをします。彼女は、すぐにセーターに手を掛けたので、『立って!』と言ってやりました。
あゆみさんはベッドから降りると、腰の辺りからセーターを持ち上げ始め、最後はセーターを伸ばし、上手く口紅のついた唇を避けて、首から抜きました
あゆみさんはセーターを胸元に抱えたまま、停まっていました。セーターを脱いだ彼女でしたが、その中に黒のナイトスリットを着込んでいたのです。
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