あゆみさんにフェラをしてもらい、いよいよといった感じです。しかし、二人にはもう少しだけ時間が必要でした。
僕自身、30歳も年上の女性とこういった関係になるなど初めての経験で、それはあゆみさんも同じこと。それに彼女には旦那さんがいます。
どうしても、最後の一歩を踏み出せずにいたのです。
ある日曜日でした。その日、僕らの通うボウリング場は大盛況でした。駐車場も、端までギッシリと埋まっています。プロの大会がそこで行われていたのです。
当然のことながら、貸し切りで僕達は入ることなど出来ません。それでも、賑わう駐車場を外から見ると、やはりどこか嬉しく感じます。
あゆみさんを助手席に乗せた僕の車は、ボウリング場の前を通り過ぎるのでした。
その10分前でした。大型スーパーの駐車場で二人は待ち合わせていました。あゆみさんが助手席に乗り込むと、僕の車は走り出します。
この日にはプロの大会があるのを分かっていて、ボウリングが出来ないのを分かっていて、僕も彼女も家から出てきたのです。
今日はボウリングではなく、初めてのデートという雰囲気でした。なので、少しぎこちない感じがします。
『3時か4時頃には、ホテル入るよ~。それまでは任せるわぁ。』と彼女に言うと、『なにがホテルなぁ~。行かんわぁ~。』と呆れて答えるあゆみさん。
いつものように僕がふざけたりボケたりして、彼女がツッコむ。この流れが、二人は一番楽なのです。
『ホテルぅ~。ホテルだけは譲れん~。』と言うと、『なにするんよぉ~?そんなこと行って~。』と返して、会話を楽しむのです。
大型スーパーを出たのが、午後3時を過ぎていました。一般道に出て車を走らせます。なにげに外を見ると、看板が見え、それがラブホだと気がつきました。
まさか、スーパーからこんなに近くにラブホがあるなんて思いもしませんでした。もちろん、ここはスルーをします。
その時、あゆみさんの身体がガクッとなりました。見ると、『ここに入るんかと思たわぁ~。』と彼女らしいボケでした。『入らんのかーい!』ってヤツです。
あゆみさんのこんな行動から、僕はいよいよとホテル街へと車を走らせます。今なら、もし失敗しても笑いで済ませそうです。
車は川沿いの道に入りました。この辺じゃ有名なラブホテル街なのです。ホテル数軒を通り過ぎながら、『どこする?どこがいい?』と彼女に聞きます。
目移りするのか、入る気がないのか、あゆみさんの口からは何も発せられず、僕の車はラブホ街を抜けてしまったのです。
僕は一旦車を停め、彼女の手を取りました。『もう諦めなよぉ~。やらせてよぉ~。』と子供のように言いました。
すると、『わかってるわぁ~。やらせてあげるから、ちょっと待ちなよぉ~。』、ついに彼女の口からはオッケーが出たのでした。
『いいの?』と聞き返すと、『もう、ずっと前から諦めてるわぁ~。さとる君、スケベやもん。』と言われてしまいました。
車は川沿いの道を戻りました。そして、『ここにしようかぁ~?』とあゆみさんが指を差したのは、お城のような作りをしたホテルです。
駐車場に車が入り込むと、そのお城のような感じが、ほぼ張りぼての作りであると分ります。見掛けだけなのです。
車が停まりました。降りてきたあゆみさんに手を差し出すと、僕よりも彼女の方からギッシリと握り締めて来ます。
『私を連れていって。』といった感じでしょうか。彼女の手を取り、階段を上り、初めて彼女とラブホに足を踏み入れたのでした。
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