1分・・・2分・・・3分・・・
いったいどれぐらいの時間、唇を重ねていただろうか。
その間、田辺は容赦なく舌を絡ませ唾液を送り込む。
初めのうちは口の中に唾液を溜めていた翠もとうとう飲み込む以外の選択肢は無くなった。
体は熱く火照り脳は理性を失い、もはや性欲の塊になろうとしている。
痺れゆく感覚と目覚める男の肉体への欲望。
翠は送り込まれる唾液を・・・田辺の欲望を飲み込んだ。
『ゴクリ・・・』翠の喉がなる。
翠は自らの口に溜まった田辺と自分の唾液を飲み込んだ。
(よし、とりあえずは順調だな)
田辺は更に舌を激しく動かすと唾液を送り続けた。
一度やってしまうと一気に壁は低くなる。
翠は田辺の唾液、そう、田辺の分泌物を自らの体内に取り込んだのだ。
次々に送り込まれる唾液を翠は喉を鳴らして飲み込む。
口を塞がれ唾液を飲み込む翠は呼吸が乱れ鼻から「んんっ・・・ふー・・・んんっ」と淫靡な音を出した。
田辺は唇を離すと翠の耳元で小さく囁いた。
「たくさん飲んでくれたね、嬉しいよ。ありがとう」
言葉とは裏腹にイヤらしい・・・むしろ邪悪と言った方がいいだろうか、田辺の本性が顔を出し始めた。
田辺は翠おでこに優しくキスをした。
静まった部屋に『チュッ』と音が響く。
恥ずかしそうに、そして少し嬉しそうに翠は視線を下げる。
「僕も脱いだ方がいいね。下だけ脱いでるんじゃなんか間抜けだもんね」
田辺が照れたような笑顔を作る。
(よし、いいぞ、いい流れだ)
「翠、脱がしてくれ」
「はい」
初めてなはずなのに翠は恋人か妻のように田辺のワイシャツのボタンを外し、下着のシャツも脱がした。
主婦ならではの技か脱がせたシャツを素早く畳むと足元に脱げ落ちたズボンとトランクスも畳んだ。
布団の上でお互い裸で向かい合う。
「翠、今僕たちはキスでお互い繋がったね。でも翠を本当に気持ち良くしてあげる為にはこっちが繋がらないと。分かるね?」
田辺は黒光りした肉棒を軽く持ち上げた。
「翠、君は本当に美しい。顔も、髪も、体も・・・だから翠には本当の女の悦びを知って欲しい。この部屋で・・・翠を愛したい」
思いがけない田辺の言葉に驚きを感じる翠。
「嬉しい。ありがとう・・・」
自分でも思いがけない言葉が口からこぼれた。
(知りたい・・・怖いけど。この先に何があるのか。もう知らなかった事には出来ない)
田辺は白く細長い翠の腕を取るとそっと肉棒を握らせた。
「こんな素晴らしい体を前にまだ硬くなってないなんて恥ずかしいな。昔はもっと元気だったんだけどね」
恥ずかしそうに照れて田辺が言う。
「これがこれから翠の中に入るんだよ。どうだい?大きさは。入る?」
真っ直ぐ翠の目を見つめて田辺は言った。
恥ずかしさで視線を逸らし翠は答える。
「こんなに大きいの見たことない・・・入るか分からないけど・・・でもあなたに気持ち良くなって欲しいから・・・頑張る」
頑張る・・・で恥ずかしそうに田辺の目を見つめる翠。
(こりゃ・・・上物どころじゃないな。絶品だ。最高級品じゃないか・・・)
握った手をゆっくりと動かす翠。
「さっきの続き、してあげる」
そう言いながら翠は自ら顔を肉棒に近付けた。
先程と同じように亀頭と尿道を中心に舌で舐めあげる。
「翠、気持ちいいよ・・・」
田辺の声が翠の耳に届く。
(またこれか・・・仕込むのには少し時間がかかるかなぁ・・・)
田辺は幼稚な翠の口技を受けながら思った。
「翠はいつも旦那さんにはそうやってしてるの?」
『旦那』という言葉が翠の背徳心をいっそう燃え上がらせる。
「はい」
消え入るような翠の声がする。
「ちょっとして欲しい事があるんだけど」
田辺は足を開いて布団に横になった。
「足の間に正座してくれるかい?そう、そこに」
翠は足の間に正座した。
田辺は自ら肉棒を腹の方に倒し指で翠に指示した。
「ここを舐めてくれないかな?下から先までね」
田辺は裏筋を指で指し示した。
「舌に唾をたくさん付けて下から先まで丁寧にね」
一瞬、戸惑ったが翠は顔を田辺の股間にうずめた。
舌に唾液を乗せ、肉棒に塗りたぐるように舌を動かす。
「そうだ、上手だ。そのまま下まで、もっと下まで行って・・・そう、袋も舐めちゃおう」
ツルツルした感触の先端から毛の生え始める真ん中辺り、そして剛毛に覆われた根元と陰嚢まで翠は丁寧に舌を這わせた。
しばらく舐め続けるうちに汗と尿の蒸れた臭いに唾液が乾いた匂いも合わさり、悪臭が漂い始める。
その悪臭は翠の脳髄を侵食した。
「気持ちいいよ翠。今まで舐めてもらった中でも飛びっきりだ」
(今までの中で?比べられてるの私?)
翠はより一層丁寧に肉棒を舐めた。
舌を強く押し付け、あるいは触れるか触れないかのギリギリの舌使いをし、徐々に硬くなっていく肉棒を愛撫した。
「そう、上手だよ翠。今度はオチンチンを横から咥えて。ハーモニカを吹くように。それとお尻を少しこっちに向けて。そうそう」
田辺の足の間から出ると首を振りながら肉棒を舐め、尻を田辺の顔の方に向けた。
田辺は右手を伸ばし、翠の尻の割れ目に指を送り込んだ。
田辺の指が翠の割れ目を優しく撫でる。
ピタッと閉じた割れ目を無理に開くようなことはなく、優しく往復する。
田辺の右手は翠の下半身・・・美しく丸みを帯びている尻、白く張りのある太股、ピンク色で小さく、侵入を受け付んとばかりに堅く閉じる肛門を余すところなく撫で回した。
特に肛門、触れられると鼻息が荒くなる肛門を翠の弱点だと田辺は見抜いた。
「今度は翠、オチンチンを舐めたまま僕を跨いでくれないか?シックスナイン、分かるよね?」
肉棒から口を離さず翠が頷く。
「おいで翠」
翠は立ち上がり田辺の顔を膝で挟む様に跨ぐと再び股間に顔をうずめた。
「今度は先っぽから口に入れて・・・」
翠は大きく口を開けると十分な硬さになった肉棒を口に含んだ。
「出来るだけ奥まで・・・そう、喉を開いて。これぐらいまでは咥え込んで欲しいな」
そう言うと田辺は翠の頭を自分の股間へと押し付けた。
歯が当たらないように大きく開いた口の奥まで肉棒が侵入してくる。
喉の奥まで到達すると次の瞬間、翠は「ウエッ」という声と共に肉棒を吐き出した。
「そうか、まだそこまで咥え込むのは無理か。仕方ない、出来る所まででいいよ」
気遣うように翠に声をかける。
翠は目に涙を浮かべながら田辺の方を見ると「大丈夫」と一言だけ言いまた肉棒を咥え込んだ。
(こりゃ期待出来るねぇ・・・)
心の中で田辺はほくそ笑んだ。
必死に奥まで咥え込もうとする翠。
顔を股間に近づける度に大きな胸が田辺の腹にピタリピタリと当たる。
「翠、君は本当に最高だよ・・・そう・・・奥まで・・・あぁ気持ちいい・・・」
その声に翠は更に奥まで肉棒を飲み込む。
「ウッ・・・」喉の奥を刺激され吐きそうになるのを必死で堪える。
田辺は両手を翠の胸に伸ばすと堅く勃起した乳首を押し、摘まみ、そして弾いた。
「フンンッ・・・」翠鼻から色っぽい吐息がこぼれる。
「翠は乳首が感じるんだね。ほら、これはどうだい?」
田辺は強めに乳首をつねった。
翠は一瞬体をブルブルっと震わせ口から肉棒を吐き出した。
「ウウッ・・・」
田辺の太股の間に顔を埋め込み必死で声が出るのを耐える翠。
「ほら、口から抜かないで」
田辺の声に再び肉棒を咥える。
「翠の体は全身性感帯なんだなぁ」
田辺はしばらく胸を揉むと手を背中へと運んだ。
背筋を触れるか触れないか、そっと這わせる。
翠の体がビクン、ビクンとうねる。
「背中がこれじゃこっちはどうなってるのかな?」
田辺の両手が翠の大きく丸い、美しい尻を撫で回す。
「フンッ・・・んんんっ・・・」
上下していた頭の動きが止まる。
「そうかここもいいか。じゃあこっちはどうなのかな?翠、もう少し腰を下げて。こんなに距離があったんじゃ僕が舐められないじゃないか」
翠は少しずつ腰を落とし田辺の顔に近付けていった。
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