真夜中、眠れずに二階の寝室から一階のリビングに降りてきた。
結局昨夜はそれとなく夫を誘ったものの見事に先に寝入られてしまった。まさに欲求不満とでも言うのだろうか、悶々として眠れないのである。
テレビをつけてもつまらない番組ばかり。ふとサイドボードにある雑誌が目に入った。
ペラペラとページをめくる手が止まった。
「すぐ会える」「もう女として終わっていいんですか?」朝には何事もなくやり過ごしたページに目が釘付けになった。
つい自分のスマホを開きこのサイトにアクセスしてみる。
自分の住んでる地域を探してメッセージを載せるか、人のメッセージを読む。
翠はメッセージを読む事にした。
「神奈川県っと・・・」数百の書き込みがある。
「へぇ~こんなにたくさん・・・」
『欲求不満の奥さんいませんか?』『割りきった関係いかがですか?』更に直接的な下品なモノまで。
いくつ目を通すと『幸せなはずなのにどこか満たされない方、私もそうです。お互い心の隙間のお話をしませんか?』というメッセージが目に止まった。
『こんばんは。33歳既婚者です。私もちょうどこんな感じで』送信・・・
しばらくつまらないテレビをぼんやり眺めているとスマホの画面が明るく光った。開いてみると『メッセージがあります』と表示されている。人差し指でそこを押すと相手からメッセージが届いていた。
『こんばんは、メッセージありがとうございます。こちらは○○線の△△駅近くに住んでます。42歳既婚者会社員です。お互い心にすきま風が吹く者同士気楽にお話しましょう』
「ふ~ん、わりと近い所に住んでるんだぁ」
冷蔵庫から缶ビールを取り出すと半分ほど一気に飲み干した。
△△駅は翠の最寄りの駅から快速で二つ目の場所にある。
『意外と近くに住んでるんですね。私は□□駅です。最近夫がぜんぜんかまってくれないのでついついこんな所に来てしまって・・・』更にビールを飲むと顔が赤くなっていくのが自分でも分かった。
『自分ではなかなかイケてると思ってるんですがそうでもないのかも・・・このまま女、終わっちゃうのかなぁ(涙)』送信。
酔いもあって女としての終わり、を考えると脈が早くなる。思わず胸を押さえる。胸・・・パジャマの下、ブラを着けてなくても綺麗な形を保っているGカップの胸・・・つい乳首を刺激してしまう。
んんっ・・・上半身に刺激が走る。胸を持ち上げるように揉むと時折ピンクの乳首を刺激する。「あっ・・・」思わず声が洩れる。
その時、再びスマホが光る。
『なかなか自信がおありなんですね、それなのに夫から相手にされないなんて。女を終わらせるなんてもったいないですよ。良かったらお茶でもいかがですか?旦那さん以外とお茶を飲むなんて最近無いんじゃありませんか?急なんですが明日なんていかがですか?場所、時間はそちらの都合に合わせます』
「ふ~ん、まぁお茶位なら・・・」
普段なら絶対にあり得ないと言い切れるのだが今日はアルコールの酔いと欲求不満もあって『いいですよ、じゃあ××駅の改札で11時とかどうですか?時計の下で待ち合わせで。こちらは髪が長くて黒のロングコートを着て行きます』送信。
『ありがとうございます。時間帯的にランチもしましょう。ご馳走しますよ。もし心配ならドタキャンとかしても大丈夫ですから。11時お待ちしてます』
「こんな約束しちゃった・・・」胸を刺激しながらスマホをいじる。体の奥からの粘液が下着を汚しつつあった。
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