「こういう時、いつもはどうしてるんです?」
田辺は子供に聞くように優しく尋ねた。
続けて「旦那さんには?舐めてあげるんですよね?どういう感じで舐めるのかな?」
翠の緊張をほぐすように。
(こりゃ馴れてないな。どこまで仕込めるか楽しみだ)
田辺が一瞬イヤらしくにやけたのに翠は気付かなかった。
「いつも通りにすればいいんですか?」
黒く使い込んでいるであろう肉棒を白く美しい指でしごきながら翠は上目遣いで尋ねる。
「そうですね、いつも通りやってみましょうか」
コクリと翠は頷くと肉棒に顔を近付けた。
汗と尿の蒸れた匂いが一瞬鼻を突く。
だがそんな匂いも今の翠には理性を狂わせる要素の一つになった。
まだ柔らかさの残る肉棒の先端に舌を伸ばす。
舌先にツルんとした感覚が走る。
舌に唾液を乗せ亀頭に塗りたぐるように舌を這わせる。
目を閉じ手をゆっくりと動かしながら舌を伸ばしいつも通り亀頭を舐める。
田辺のにやけた顔が曇る。
(こりゃ・・・旦那は何をやってたんだ。今時高校生だってもっと上手いぜ)
「翠さん、ちょっと待って」
田辺は翠の動きを制止した。
(まずは技術の前に心構えからだな)
田辺は一瞬のうちに翠をどう仕込むか頭の中で筋道を立てた。
肉棒から顔を離すと翠は田辺を無言で見上げた。
「これからこの部屋の中では僕たち二人は恋人って事にしましょう。あるいは夫婦でも構いませんが。なので私は『翠』って呼び捨てにします。翠さんは『あなた』って呼んで下さい。分かりましたか?」
突然の提案に一瞬戸惑いの表情を見せたが翠は頷く。
「じゃあ一回呼んでみましょう、どうぞ」
「・・・あなた」
辛うじて田辺の耳に届く小さな声。
だがこの小さな声が翠に大きな変化をもたらした。
(あなた、ごめんなさい。あなた以外の人を『あなた』なんて呼ぶなんて。ホントにごめんなさい。私は悪い女です・・・)
「翠、今握ってるのは何だい?いつも女同士で話してるだろ?何て言ってるんだい?」
翠は下を向いて答える。
「いつもは・・・『アレ』とか」
「そうか、ここでは『オチンチン』って言おうか。色々言い方はあるけどね、希望はある?」
首を振る翠。
「じゃあ言ってごらん」
「・・・オチンチン」
「そう、今握ってるのはオチンチンだね。それをどうしたいのかな?」
正座する翠の前に仁王立ちになった田辺が尋ねる。
「私の中に・・・」
「ん?何だって?後ろの方が聞こえないなぁ」
「私の中に入れて欲しいです」
にやりとする田辺。
(よしよし、順調だ)
「入れると翠は気持ち良くなるね、僕はどうなるのかな?」
「どうなるって?」
翠は田辺の顔を見上げて表情を曇らす。
「翠は気持ち良くイッたら終わりだろ?でも男はそうはいかないじゃないか。そうだろ?いつもはどうしてるんだい?」
「いつもは・・・お腹に出して終わりです」
追い討ちをかけるように田辺の質問が続く。
「何をお腹に?」
「その・・・精子です」
「そうか、外出しなのか。中出しは?後は口に出したり。飲むのはどう?」
「子供を産んでから中に出す事は無くなりました。口に出すのも昔はありましたけど最近はまったく・・・」
恥ずかしさで翠の顔が赤くなっていく。
「なるほど、ホントに最低限のセックスしかしてないのか。それじゃこの体は満足しないな。もったいないなぁ、こんなに熟れた体してるのに」
成熟した美しい翠の体をまじまじと見つめながら田辺の言葉責めが続く。
「翠、これからは中出しか口に出すかのどちらかだ。翠の体に受け入れるんだ。捨てるなんて有り得ない。分かったかい?安全日は中に、危ない日は口に出して飲むんだよ。大丈夫だね?」
(えっ?中出しか飲めって・・・ちょっと・・・)
返事をしない翠に田辺は時間与える。
(チッ、まだか。もう一押しだな)
田辺は正座する翠の前にしゃがみこむと翠の髪を撫でながらキスをした。
(あっ、夫だったら舐めた後にはキスなんてしてくれなかったのに・・・)
田辺の舌はゆっくりと翠の口の中に侵入していく。
翠の反応の無さに田辺は違和感を感じた。
「どうしたんだい翠」
伏し目がちに翠が答える。
「その・・・舐めた後にはキスはしてもらえなかったから」
「何だそれは・・・まったく分かってないな」
そう言うと田辺はまた唇を重ね、前より激しく舌を動かした。
遠慮がちだった翠も田辺の舌を受け入れ、自らの舌を絡ませた。
お互いの口から「クチュクチュ」と舌の絡む音が聞こえる。
唾液を交換し、まるで内臓を吸い尽くすような強烈なディープキスがしばらく続いた。
舌はもちろん、唇と歯茎の間、上顎、舌の下まで田辺は自らの舌の届く範囲全てを舐め尽くした。
まるで翠を自分の色に染めていくように・・・
田辺の調教が今まさに始まろうとしていた・・・
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