浴槽から上がると翠は和式便器で小便をする体勢になった。
膣口に中指を割り込ませると根元まで埋め込む。
(この体勢・・・足を開いたら届くんだ・・・)
中指は翠の快感の震源地に届いた。
(足を閉じてたらダメなのね)
そんな事をぼんやりと考えながら体を拭いた。
ローターをバッグに仕舞うと胸にバスタオルを巻いたまま寝室に向かった。
下着の仕舞ってある引き出しを開くとこれから身に付ける白の上下を取り出し、ローターを奥に隠した。
普段着を身に付けるといつもの翠に戻った。
夕食の準備をこなし、帰って来た娘の話を聞き、一緒におやつを食べ、どこから見ても『良い母親』の翠がそこには居た。
やがて夜になり夫が帰宅する。
家族3人でテーブルを囲み子供が今日学校で会った出来事を事細かに話す。
夕食を終え、夫が子供を風呂に入れる。
脱衣場に夫と子供が消えると翠は紅茶を入れリビングに座った。
家族と話していても頭の中にあるのは薄暗く汚いトイレでの出来事。
こんなに幸せな家庭を裏切ってまで見知らぬ男のモノを求めてしまったこと・・・
妻でも母でもなく『女』として男を求めてしまった。
田辺がやめなければ・・・服の上から子宮を押さえる。
(きっとあのまま突き進んでたらこの中にはあの男の・・・)
翠は思った。
あのまま続いていたら・・・恐らく生で田辺を受け入れていたのでは・・・そしてそのまま中で・・・
(あの状況で求められたら断れたかしら。生で入れられて・・・そのまま出されたりしちゃったら・・・)
翠は自分の顔が赤くなるのが分かった。そして体の奥から淫液が滲み出してくるのも・・・
夫は素早く娘の服を脱がすと浴室に送り、自らも服を脱いだ。
ふと洗濯籠に目をやるとめったに見ないワンピースがあった。
(翠がこんなワンピースを着るなんて珍しいなぁ)
籠からワンピースを抜き取るとパサッと音と共に小さな下着が落ちた。
(翠のやつ、こんな下着を持ってるのか)
拾い上げると若干湿り気を帯びた下着は所々、ナメクジが通ったようにテカッている部分がある。
ワンピースも内側を捲ってみると尻の少し下の部分がやはりテカッている。
(なんだ?まさか・・・)
「お父さん、まだ?何してるの?」
子供の声に驚くと下着とワンピースを洗濯籠に戻した。
家事を全て終わらせ入浴も済ませた翠は寝室に向かった。
ベッドの中では夫が横になっている。
そっとドアを閉めダブルサイズのベッドに滑り込む。
「今日は何かあったのかい?」
予期せぬ夫の声に「はっ」と驚きの声が出る。
「やだ~びっくりした。起きてたの?それだったら声かけてよ。いつもみたいに寝てると思ったじゃない」
翠は胸を押さえて驚きの表情を表した。
「あんまり見ないワンピースがあったからね。どっかに行ったのかと思って」
夫の指摘に心拍数が上がる。
「今日はね、冴ちゃんとランチに行ってたの。ちょっとおしゃれしちゃった」
「そうか、冴子さんと二人か・・・」
「うん、どうして?」
「いやね、そこに湿った小さい下着も一緒にあってな。ワンピースまで濡れてたみたいだから。何があったのかなってさ」
夫の鋭い質問に翠の頭はフル回転する。
「食事の後に入った喫茶店で話し込んじゃって。冴ちゃんがね、その・・・エッチな話をするから私も想像したらつい・・・濡れちゃって。そのせいかな?」
恥ずかしそうに視線を逸らして嘘をつく翠。
「そうか、女同士の会話って結構下品だって言うからな。そうだ翠、久しぶりに。どうだ?」
「えっ?うん!する!」
翠の顔がパッと明るくなる。
ベッドの中でパジャマとパンティーを脱ぐと裸になった。
夫も裸になりベッドの中で抱き合う。
「もう・・・ホント久しぶりなんだから!」
少し拗ねたように翠が言う。
「済まない、ここのところずっと仕事が立て込んでて。まだしばらく続きそうなんだけど」
「そんなに放っておくと・・・知らないから!」
そう言うと翠はベッドの中に潜り込んだ。
夫が足を開いたスペースに潜り込む。
いつもの決まった行為。
まだ柔らかい夫の肉体を優しく上下に動かし口に含む。
柔らかい肉の塊を口の中でキャンディーを舐めるように舌で愛撫する。
「気持ちいいよ翠。最高だよ・・・」
翠は一心不乱に夫を舐め回す。
徐々に口の中で硬くなっていく夫。
やがて行為が出来る硬さになる。
と言っても翠の中指ほどの長さ。
硬さはあるが太さも足りない。
翠はベッドの上に進むと夫の耳元で囁いた。
「今日はあたしが上でしよっ!」
黙って頷く夫。
翠は夫の上に跨がると握った肉体を自らの膣口に当てた。
ゆっくりと腰を下ろす。
侵入を防ぐかのようにキュッと閉じた膣口を肉棒に押し当てる。
ヌルっとした感触と共に夫の肉棒が翠の体に侵入した。
「あなた・・・気持ちいい」
ゆっくり腰を上下させる翠。
「アッ・・・ンンンッ・・・」
夫の上で大きな胸を揺らし翠が腰を振る。
夫は翠の胸を下から持ち上げて乳首を刺激する。
「今日はずいぶんと色っぽいじゃないか?ん?」
「ヤダ・・・そんなこと言わないで。きっと久しぶりだからよ」目を閉じてゆっくり腰を上下させる翠。
部屋には翠の淫液が発するヌチャヌチャっという音が響いている。
「翠、下になってくれないか」
(えっ?もう?もう終わり?)
二人の行為は夫が上になり自分が気持ち良くなった時点で射精して終わるのが常だった。
「うん、分かった」
翠は仰向けになると足を開いて夫を受け入れた。
夫の呼吸が荒くなる。
しかし翠の体は一向に快感が高まらない。
「翠・・・イクよ・・・」
夫の呼吸がいっそう荒くなると腰を振るスピードが高まる。
やっと翠が気持ち良くなり始めた矢先、夫は肉棒を引き抜き翠の腹に少量の精液を放出した。
「ハァハァ・・・気持ち良かったよ翠」
「ええ、私も・・・気持ち良かった」
翠は自分で慰める快感にすら達しない行為に幻滅していた。
夫は優しく翠の腹をティッシュで拭く。
翠はお返しにと言わんばかりに淫液でヌルヌルになった夫の肉棒を舐めた。
「私はお口で綺麗にしてあげるね」
満足そうにフェラをする翠を夫は見つめる。
「うん、綺麗になった」
翠は微笑む。
ただ一つ、翠には不満があった。
フェラをしたあと、夫はキスをするのを極端に嫌がる。
そんな事にはもう慣れたが未だに小さな不満が翠の中には残っていた。
「じゃあ明日も早いから寝るか」
そう言うと夫はさっさとパジャマを身に付け眠りに落ちた。
翠は夫が寝息を立てるのを確認するとタンスからローターを持ち出しリビングに向かった。
冷蔵庫からお茶を出し一杯飲むとラグマットに腰を下ろし下着を膝まで下ろした。
ローターのスイッチを入れクリトリスに押し当てる。
それだけで翠の体は痙攣した。
目を閉じて胸をまぐさる。
ローターは容赦なくクリトリスを刺激する。
「あなた・・・気持ちいい・・・」
声を押し殺し腰をヒクつかせる。
小刻みに震える腰。胸を刺激していた手を股間に伸ばす。
クリトリスと膣壁を刺激する。
より大きな刺激を求めて強く膣を掻き回す。
「んんっ・・・ダメ・・・欲しい・・・入れて・・・大きいの入れて・・・」
押し殺した声がリビングに洩れる。
「入れて・・・大きいの・・・お願いします・・・た・・・なべさん・・・」
翠の口からこぼれたのは田辺の名前だった。
「その大きいので・・・メチャクチャにして」
「奥まで・・・壊して下さい・・・」
やがて翠は激しく腰をヒクつかせ硬直した。
翠の中で何かが起きたのはこの夜だった・・・
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