Tくんの家で12時過ぎまで呑んでいたA達。
ーまぁ普通にもう1人の人と違う店だよな。ー
1人で納得し定食屋を出る。
定食屋を出た後はAはもうちょっとやる事があるからと言い職場に戻り、私は家路に着く。
休みの使い方が下手な私。時間を持て余し家でただただゴロゴロするだけ。
気付けば16時。
ー買い物でも行くか。ー
夕飯の買い出しの為いつものスーパーに向かう。
休日で混み合うスーパー。
「どうも、こんにちは」
惣菜を選んでいると後ろから声を掛けられる。
Tくんの父親だった。
父「いつもお世話になってます。夕飯の買い物ですか?」
私「こんにちは。はい、そうです。ちょっとめんどくさがって惣菜ですが笑 今日はお父さんが買い物なんですか??」
父「えぇ、休みの日はたまに私が買い出しと料理を。といっても鍋ですけどね笑。」
ー良い父親だな。ー
父親の持つ買い物カゴには鍋の材料が入っている。
父「〇〇さん、1人暮らしでしたよね? 良かったら夕飯家で一緒に鍋なんてどうですか?」
思いがけない誘いが来る。
父「いや、いつも息子がお世話になってるんで。」
(本文中には省略して書いてないが、Tくんとは食事や呑みに行った時は奢ったりタクシー代を出したりした事が何度かある)
一度遠慮する返事を出すが、気になさらずと言う父親の答えに甘え、夕食を頂くことにした。
内心は母親の顔も見れるかも。と喜んでいる私。
Tくんの家に着き、こんばんはと出迎えてくれる母親とTくん。
*
この日の服装のイメージを後でプロフのアルバムに貼っておきます。
和気あいあいと鍋を囲む。
母親「そういえば昨日はお店で会いましたね笑」
昨日の話が出て来る。
父親「おっ、なんだ。〇〇さんも昨日は呑み会か。」
私「はい、職場の先輩達と。」
父親「ウチのも年に何回か女子会で呑みに行くんですよ、家ではあまり呑まないのにやっぱり女友達だと酒すすむんですかね笑 中々の酔っ払いで帰ってきますよ笑」
母親「もうっ、お父さんったら。」
Tくん「ホントだよ。迎えに行くこっちの身にもなってよ笑」
ーあ~仲良い家族だなぁ。ー
と羨ましく思っていた。
父親「昨日はS子さんの家にお世話になったんだろ? 」
母親「そうそう、皆んなで泊まらせて貰った。」
父親「そんな大人数でご迷惑だろ。」
なんて話をし始める。
母親がナチュラルに父親に嘘をついていた事に対し心臓がバクバクした。
ー嘘ついてる。皆んなで? だって俺が二次会出た時は。ー
母親「S子さんの旦那さん不在だったから大丈夫、それより…」
話題を変える母親。一見自然に見えるが私からしたら違和感でしかなかった。
この日の会話でわかった事は、母親は昨日泊まり(S子さんの家、はなしの流れからは全員では無く、母親を含む3人だった。)帰って来たのは今日の朝9時頃。(上司との可能性も正直考えたが、前の話に書いた隣の誰か部屋から出て行く時間と異なった為、上司と母親という関係を疑う事は辞めた。)
それでもモヤモヤとした気持ちが流れたまま、食事も終わり酒までご馳走になった私はその日泊めてもらう事になった。
以前と同じ客間に通され、前回のような体験を期待するが…この日は前の日の呑みの疲れもあったせいか気付けば朝になっていた。
起床しリビングに顔を出す。
父親は朝早く趣味の釣りに出かけ不在だった。母親は前と同じように朝食を作ってくれていた。
母親「おはようございます。何も無いけど食べてね」
ありがたく頂く。
キッチンに立つ母親に
私「この前の呑みメンバーの方々とは良く呑んだりするんですか?」
母親「えぇ。昔から付き合いのある仲良しメンバーって感じかな。呑んだ時は良くお泊まりとか温泉旅行なんかも行くぐらい」
私「へぇ、そうなんですね。」
突如おかしな感情が湧き上がる。Tくんはまだ寝てる。父親はいない。…ドキドキしながらも呑み会のモヤモヤをすっきりさせる為に確信をついてみる。
私「そういえば、二次会行ったんですけど店出た時にTくんとお母さんと一緒に呑んでた人達とすれ違いましたよ。」
一瞬曇った表情を出したように見えた。
母親「あらそうだったんだ。私はもしかしたら丁度コンビニ行ってたのかな?」
確かにその可能性も…充分あり得る。
内心ホッとしながら話を変え朝食をすませた。
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