電話にでた高崎さんが二言三言会話を交わして、受話器を置いて振り返りました。
笑みが零れています。
「真由ちゃんだった、こちらに来るって」
彼の言葉が終わらないうちにチャイムが鳴らされ、ドアを開けた高崎さんに抱きつくように、真由が入って来ました。
後ろには缶ビールを抱えた松山さんも…。
「冴子の可愛い声を聞いちゃった」
悪戯っぽい眼で私を見ながら言うんです。
「やだ…何も言ってないもん」
「あら? 確かに聞こえたわよ、ああ~って声が、ねえ松っちゃん?」
話を振られた彼は何も言わなかったけど、眼は笑っています。
恥ずかしくてバスタオルでお顔を隠した私を、真由は更にからかうんです。
「いつもあんな声を出すんだぁ」
高崎さんが助け船を出してくれました。
「いや、そう言う君達の方が激しかったぞ
特に真由ちゃんの声は向こう側の部屋どころか、向かいの部屋にまで聞こえたと思うぞ」
自分達のことを言われた真由は、それ以上その話題には触れずに、ビールを呑み始めました。
テレビを観ながら当たり障りの無い話題で盛り上がっていたんですが、突然真由が高崎さんに抱きついたんです。
「おじ様に抱かれたくなっちゃった」
妖しげな瞳で彼を見つめる彼女は、女の私が見てもすごくセクシーな表情を浮かべています。
「はは…私はもう歳だからなぁ、2回戦はとても無理なんだよ」
「あら? まだそんなお歳じゃないわ」
言うが早いか彼女の手が高崎さんのバスローブに潜り込んだので、彼は飛び上がるほど驚いていました。
「わっ! まったく君は…」
でもすごく嬉しそうなんです。
お顔いっぱいに笑みが溢れていました。
「だろ? 無理だって解った?」
「つまんなぁ~い、冴子ぉ、気持ち悪~い
ベッドに連れていって…」
酔いが回ったのか、急にうなだれた真由を抱き抱えてベッドに移動しました。
「ほらぁ、あなた呑み過ぎよ」
彼女をベッドに横たえた瞬間に、私は強い力で抱きすくめられていました。
「ちょっと、何するの?」
「酔ってなんかいないもん」
真由のお芝居でした。
彼女は私を抱えたまま、片手を股間に滑り込ませてきました。
「やだ、やめて、やめてよ」
高崎さんと松山さんは、何が始まったのかと呆気に取られた顔で見ています。
真由と温泉旅行に行った時、旅館のお布団の中で戯れに触りっこをしたことがありますが、まさか二人の男性の眼の前でそんなことを…。
真由の手の動きは的確でした。
股間に潜るとすぐに、ウィークポイントの花芽を指で捉えています。
「あっ! だめ…」
ついさっきまで高崎さんが侵入していた花芯に二本の指を挿入して、掌では敏感な花芽を転がしてきたんです。
「だめ…だめ…」
全身に電気が流れたような、痺れにも似た快感に襲われた私は、全身の力が抜け落ちていきました。
股間を攻めながら彼女は器用にバスローブを剥ぎ取り、照明の下に私の全裸を晒け出して、露になった乳首に唇を被せます。
「ああ…やめて…」
固く尖った乳首を舌で転がされ甘咬みされた私は、全身を駆け巡る快感の波に翻弄されていました。
股間に突き刺さった指が抜き刺しされると、ピチャピチャといやらしい音が室内に響いていました。
いつの間にか私たちのすぐ近くに二人の男性が来ていて、女同士のいやらしい遊戯を眺めています。
「見ないで…恥ずかしい…」
二本の指を花芯に挿入したまま親指で花芽を捏ねる真由のテクニックに、間も無く私がエクスタシーに達しようとした時でした。
「どう? おじ様、回復した?」
「ああ、すごい刺激だからなぁ…」
「松っちゃん、仕上げはお願いね」
真由は私を放り出して、高崎さんに抱きついていきました。
彼の回復が目的で、私とのいやらしい遊戯を見せつけていたんです。
中途半端なモヤモヤとした気持ちの私にはお構い無く、彼女は仰向けになった高崎さんを跨いで腰を沈めていくんです。
「ああ~、素敵よ、おじ様ぁ…」
真由に対して対抗するつもりではなかったのですが、私は松山さんに両手を差し出して迎え入れました。
隣のベッドでは真由が高崎さんを組み敷いて、髪を振り乱してしきりに腰を振り立てています。
彼女の激しい腰の動きを眺めながら私は松山さんに突かれ、一旦下火になった性感が一気に燃え上がってきました。
「ああ~ 」
「あっ! おじ様、いいわっ!」
二人の声が交錯して、お部屋には淫靡な雰囲気が充満していました。
「おおっ! 真由ちゃんっ! 」
「おじ様っ! いって…そのままいってっ!」
隣で高崎さんが放出の時を迎えると、松山さんのモノも私の身体の中で一段と体積を増して、やはり終着駅を迎えています。
彼を抱き締めた私は耳元に囁きかけました。
「いいよ、そのままで…」
一瞬驚いた彼でしたが襲いくる快感の波には勝てなかったようで、私の肉体を抉るように突きたて、胎内の奥深くに熱い粘液を浴びせかけてきました。
肉襞に当たる熱い感触に、私も直ぐに絶頂に引き上げられていきました。
「あっ! 熱いっ! あっ、ああ~っ! 」
「ああっ! おじ様っ、いっちゃう~っ!」
ほとんど同時に私たちは最高点に達していきました。
快感の波が治まると私はふと気になりました。
私はお医者様から妊娠できない身体だと伝えられていましたが、真由の場合はどうなんだろう?
彼女はことですから計算済みだとは思うんですが、万一のことがあると…
後日彼女に訊ねてみたら、日頃からピルを服用しているんだとのことでした。
さすがの真由でした。
(続)
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