進藤はデスクの抽斗から何やら細長いものを取り出した。
「瑠美、こっちへ来い。」
イッたばかりでぐったりしているはずの宮崎さんはゆっくりと立ち上がり進藤のいるデスクの方に向かった。
さっきまで何も気に留めていなかったが、彼女の左腕には麗華先生と同じような赤い斑点があった。
僕は心臓が高まるのから逃れることが出来なかった。
まさか、、、
進藤の手には病院でよく見かけるものを持っていた。
それは注射器だった。
僕の心臓の鼓動は速まるばかりだった。
なにやら進藤は白い粉を蒸留水に混ぜ始め注射器にそれを入れた。
宮崎さんは何かに取り憑かれたように左手をデスクの上に投げ出した。
進藤は左手で宮崎さんの手を掴むと、右手に持った注射器をその赤い斑点がある手に注射器の針をブスっと刺した。
進藤の親指がゆっくりと注射器を押していき、中に入れられていた液体がゆっくりと宮崎さんの左腕の中に注入されていった。
液体がすべて注がれると、進藤は宮崎さんの左腕から注射器を抜き取った。
宮崎さんの口元からよだれが垂れ流れてきた。
目が虚になり、何やらヤバイ感じがした。
僕はこの場に居てはいけないと直感的に脳が告げていた。
だが、どうすることも出来なかった。
「麗華。お前も来いっ。」
「はいっ、、、」
麗華先生も宮崎さんと同様、何かに取り憑かれたようにデスクに向かい左腕をデスクの上に投げ出した。
進藤は先ほどと同じように白い粉に蒸留水を混ぜていき、それを注射器に入れていった。
針の先端が麗華先生の左腕の赤い斑点のないところにゆっくりと差し込まれていった。
進藤の指がゆっくりと注射器を押していき中の液体が麗華先生の左腕の中に注がれていった。
彼女もまた宮崎さんと同じように口をだらしなく開け、よだれを垂れ流していた。
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