>あさま
いえいえ、この先どうなっていくのかわからないところが小説のいいところですので、楽しめる時に楽しんでください。
それでは、続きを、、、
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麗華先生のご実家につき、車を停めて運転席の扉を開けてインターホンを押そうとした。
だが、そこにあるはずの彼女のピンク色のヴィッツがなかった。
僕は車に乗り込むと街へと向かった。
行くあてもなくただピンク色のヴィッツを目で追っていた。
確か、新聞には◯◯病院と書いていたな。
僕は急いで旦那さんが運ばれた病院へと車を走らせた。
10分後、病院の駐車場に車を停めた僕はピンク色のヴィッツが停まっていないか見渡した。
「あったぁ」
僕は急いでその車に近寄ったが、どうやら麗華先生の車ではなかったようだった。
彼女の車のハンドルにはスヌーピーの絵が描かれたハンドルカバーがつけられていた。
だが、この車にはそれがなかった。
駐車場に停まっているすべての車をチェックしたが、彼女の車は見当たらなかった。
僕は再び車を走らせ街中へと向かった。
制限速度よりも少し遅い速度で車を走らせていたので、僕の車の後ろには十数台の車が列を作っていた。
左右をキョロキョロとしながら運転したいたこともあり速度を上げることが出来なかった。
片側二車線の道路になった瞬間、後続車たちは一斉にアクセルを踏んで、僕の車を追い越していった。
すれ違う車すれ違う車、全てが追い越しぎわに僕の顔を覗き込むように見ていった。
僕は片側二車線の左車線をゆっくりはしってちまら、前方に路上駐車をしているトラックが視界に入ってきた。
僕は車線変更のため、右にウインカーを出して車線変更を行った。
路上に停められていたトラックを追い越すとその前にはピンク色のヴィッツが停まっていた。
僕は急いで車線変更をし、ヴィッツの数十m先に車を慌てて停めた。
車から降りて、急いでピンク色のヴィッツに近づくとハンドルにはスヌーピーの絵が描かれていた。
僕は少し気が抜けたが、彼女が路上駐車した辺りにあるビルを見渡した。
シャッターの閉まっているスナック、人気のないパチンコ屋、ヤンキー学生が学校に行かず遊んでいるゲームセンター、それともう一つ、、、。
僕はその店舗を見て、麗華先生の本当の姿の一部が分かったような気がした。
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