そこには麗華先生に関することが何一つ記載されていなかった。
現場に居合わせたということで何がしかの取り調べや取材があっただろうに、彼女のことについては一切触れられていなかった。
普通の人が読めば何も気にすることなく素通りするだろうと思われるが、現場に居合わせた僕にとってはその部分が一言も書かれていないことに違和感を感じた。
僕はスマホを手に取り、昨日教えてもらった麗華先生のスマホに電話を掛けた。
何度か呼び出し音がなったあと、おきまりの女性の声がアナウンスされた。
僕は受話器を置く絵が書かれた画面を指でタップし電話を切った。
何だか嫌な感じがした。
僕は急いで家を飛び出し、彼女の住む家へと向かった。
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