一縷の望みを胸に僕は行動に出た。
僕は立ち上がり、麗華先生の両手両脚首に巻いていた拘束具を急いで取りぐったりする彼女を仰向けでベッドに寝かせた。
すでに呼吸はしていなかった。
僕は彼女の心臓に右手を当て、その上に左手を重ねてリズムよく心臓をマッサージしていった。
「先生、お願いだから戻ってきて。」
僕は必死に叫び続けた。
目には涙が溢れ麗華先生の顔をまともに見ることが出来なかった。
何度も何度も心臓をマッサージしたが、彼女が動く様子は一向になかった。
ふと僕の目に怪しげな赤い斑点が見えた。
それは彼女の左腕にあった。
それも1つや2つではなかった。
無数の赤い斑点がそこにはあった。
※元投稿はこちら >>