episode 5
つづき-----------------------------------
私はショックのあまり、呆然と後方に立ち尽くしていた…2人の行く末を開いた窓から覗いていた…私からは彼の後頭部しか見えない…。
(ジュルッ…ジュルル…ジュパッ…ジュルル…)
彼と妻はより激しく唇を貪る(むさぼる)ように…互いの頭を左右に揺らし…舌と舌を絡ませて…お互いを確かめ合う…最初は拒否していた妻だが、今では彼の背中に手を回し抱きついている…外した口元からいやらしく、糸を引くのが見えた。
妻
『んんっ…もぅ…恵君っ…コラァ…』
彼は妻の唇に蓋(ふた)をするように…再度ゆっくりと重ねた…彼の左手が背中から妻の右肩へ…肩から、二の腕へ滑り落ち、互いに手と手を取り指を握り、絡め合う…。
彼は握った妻の指を離し、自分の首に回して、彼の左手は妻の乳房の上に…導かれるようにかぶさった…。
服の上から優しく…掌(てのひら)で回すように凸面を刺激され…柔らかく…盛り上がった乳房全体を…大きな手で鷲掴みし…優しく揉み、搾(しぼり)り込まれる…。
妻
『あっ…あんっ…うんっ…ンンンッ…はんっ…モウッ…もうだめ!…ダメ!…ここまでよ!…ねぇ…恵君…ねっ?…』
恵(ケイ)君
『ごめん美佳さん…ごめんなさい…我慢できませんでした…』
妻
『いいんよ…それより、もうやめて…そろそろ旦那、帰って来るかも…』
恵(ケイ)君
『そうですよね、解りました…ヤバいです…見られたらタヒされますね…』
妻
『うん…そうだけど…あのさ!…さっきから私の左肩に硬い物が当たってるんだけどぉ♪…なにかなぁ?…ん?…なにかな?…答えてみ?…ほらっ!どうした?…ほらっ!』
恵(ケイ)君
『・・・・・…イヤッ…アノウ…・・・』
妻
『若いよねwww!!…起っちゃったんだぁ!!…当たってるだけで解るよぅ』
恵(ケイ)君
『・・・…サーセン…ゴメンナサイ…・・・』
妻
『ネェッ…恵君?…ワタシ…私でも起つんだねぇ?…興奮したの?…私を抱けたりするの?…おばちゃんだょ…ワタシ…醜い(みにくい)かもよ…いいの?』
恵(ケイ)君
『そんな事ないっすよ!!、一緒に仕事して…色々教わって…一緒に昼飯して…一緒に下のバス停まで帰る…他のパートさんはチヤホヤしてくれるけど、楽しく話してくれるのは…くれるのは…みっ…美佳さんだけですから…』
妻
『・・・有難うね…恵(ケイ)君…うれしいよねっ暖…でも、今日の事は誰にも…ネッ…ダメだよ話しちゃ…ナイショ…』
恵(ケイ)君
『うぃっす!!…違う…御意!!…』
妻
『うれしい…てかぁさ…まだ起ってんだぁっ!…うざぁっ~!!…ん~っ…どうしよっ…抜いてあげよっかなぁっ?…溜まってんでしょ?…あぁ…でも、旦那来るとマズいから…ズボン履いたまま出して…舌だけだよっ!…来たらすぐ隠してょ!』
恵(ケイ)君
『えっ・・・えっ・・・ええぇぇっっ!!・・・いいの?…本当にぃ?…』
・・・私は驚いた!!・・・そんな言葉は、付き合ってた頃でも聞いた事はない!私はこのまま、2人の前に飛び出て、怒りに任せ…タヒる事を決意した…すると…反対車線:後方から、ヘッドライトをハイライトにし、1台の乗用車が近寄ってくる…。
(マズい!…明るくなると…俺が…2人から、先に見つかる!…ヤバい…!)
そう思い、後退し、街路樹に身を隠そうと行動した瞬間、同時に妻の声が辺りに響いた!。
妻
『あっ!来た!きたぁ~!…旦那かもよ!離して恵(ケイ)君!!…ヤバァ!…また今度してあげるけんね!…ごめん!』
私も慌てて街路樹に身を隠し、車が通り過ぎるのを待った、しかし…入り口付近に無造作に置いてあるタイヤに気付いたドライバーが不審に思い、一時的に停車してしまったのだ…。
(ヤバい…マズい……早く行けよ!…)
キョロキョロと乗用車のドライバーが辺りを見回す…幸いなことに街路樹の中に身を隠す私には気付いていない…降りて確認するはずもない、ここは市街地近くだが、野生動物の宝庫だ、夜間はデカいイノシシ等が平然と車道を歩き凌駕(りょうが)する。
走り出す乗用車…流れるテールランプを確認して、私は車道に戻っていた…
グッ!!…とタヒりたい気持ちを抑え、満面な笑みを浮かべ、タイヤを手にし、コロコロと転がしながら駐車場入り口へと入ってゆく…。
正面から堂々と入って来た私に、気付いた2人は、何事も無く、同時に手を振って迎えてくれている…。
私
『うぉーい!…お待たせぇ…悪ぃねぇ…すまん、すまん!…友達がここまで送ってくれた!…ふぅぅ~!』
中から妻が大きな声で聞いてきた…。
妻
『ねぇ!…さっきの車?…友達?…お礼言わなくて良かったん?…ゴメンねぇ…私のせいで…怖かったやろ…。』
私『大丈夫!…自業自得なんで…』
私の態度と言葉が気になったのか…詳細に私の行動を聞いてくる2人…ウダウダと探ってきたが、私は黙々とタイヤを交換し帰宅の用意をこなした、後部座席に乗っていた妻も、いつも通りに助手席へ乗り換え、何事も無かったように振る舞っているのだ…私は無言で車を自宅へ走らせた…。
-------------------------------------------------つづく
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