episode 12
つづき-----------------------------------
(20:00時)…彼と私はハイエースに乗り込み、妻から連絡があるまで近くのコ◯ダ珈琲で時間を潰す事にした…改めて細かな指示を彼に伝え、彼も状況に応じた対応を頭に叩き込む…刻々と時間だけが過ぎてゆく…。
私
『井上君?…今日は、そのぉ…何処までヤリたい?…流れにまかせるのか?…妻次第なのか、押し通すのか…』
恵(ケイ)君
『奥さん次第で…できれば最後まで…したいです…ダメですよね?…』
私
『すまない…今日の報酬は、フェラチオだけにとどめてくれないか?…』
恵(ケイ)君
『解りました…何とか抑えますが…もし歯止めが効かないかな?と、思った時は、すぐに後ろから私のシートを背中からググッと押して下さい…』
私
『そうするよ…すまないね…』
恵(ケイ)君
『いえ、とんでもない!…もともと、私が先に…奥さまに手を出してしまった事ですから…謝らないでください!…すいません…』
私
『違うよ…それは違う、余程の好意が無いと、妻は心揺るがない…尻軽ではないよ…今日、妻の態度や行動で、私には判ると思う…』
(ピコン暖ピコン暖)…LINEの受信音が鳴った…時刻は、(21:40)分…。
私
『出ようか?…』
恵(ケイ)君
『はい…』
互いに言葉が出ない…いや、不安と緊張で、お互い喋りたく無い。
店を出て、私は荷台へスペースを確保し、乗り込む…運転席後ろ…段ボール箱の間と、間に潜り込み、神や仏のように鎮座した…。
恵(ケイ)君
『じゃっ旦那さん…出発しますね!…気を付けて下さい…。』
私
『おいおい…安全運転で頼むよ!』
◯◯駅まで、凡そ(およそ)10分程度…妻は早めに抜けて来ると連絡していたが…まだ居ないようだ…相変わらず時間にはルーズだな!…暫くすると(カチッ…カチッ…カチッ…)と、音が聞こえ、車両は停車した…。
着いたな…私は井上君に声を掛けた。
私
『着いた?…妻は見えるかい!』
恵(ケイ)君
『ん~…見えませんね!…降りて、駅前を捜してきますんで…寒いでしょうから、エンジン駆けときます…ドア開いたら静かに願います…』
数分間の沈黙が続く…横を通過する他車両の走行音と…自車のエンジン音:ハザードランプの音しか聞こえない、暫くすると(カッ!…カッ!…カッ!…)
と乾いたヒールの音と共に、聴き慣れた声が外から聞こえてきた…。
妻
『えっ!…なにこれ?…こんな大きな車に乗ってるん!?…凄いやん!、後ろに荷物を積んでんの?』
恵(ケイ)君
『積んでるよ…見せようか?、今日は不在が多いから沢山残ったままなんだよね…居ないなら指定なんかするんじゃねーよ!…みたいな?…まぁ見てよ!…この荷物の多さ!』
(ガラッガラッガラッッァァ~…)
私は頭を伏せ…息を止め…じっと身を隠す、動かなければ…どうということはない…我慢、我慢だぁ!
妻
『すごっ!…こんなにあるの?後ろまで?…みんな不在の荷物なの!…』
恵(ケイ)君
『そだよっ!…前の方は、単身の方の引っ越し荷物かな?…後ろは小荷物ばかりだね!…閉めますよ!』
(ガラガラ~…バタンッ!!)
ふぅ~…まず気づかれてないな!(笑)
後は、事、始めたの時に確認窓の段ボールを1つ移動させるだけだ…。
助手席のドアと続けて運転席のドアが開かれ、(ドスン!)と車体が縦揺れし…(バンッ!…バンッ!)とドアが閉められた…。
恵(ケイ)君
『…行こうか?…』
妻
『うん…落ち着いた静な場所がいいな…港とか…そんなところ…』
-------------------------------------------------つづく
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