episode 10
つづき-----------------------------------
初接触…《First contact》から1週間が過ぎた…この1週間は平穏無事な変わらぬ毎日だったな…今日は土曜日、妻の焼き鳥会の日…また彼との約束の日でもある…午前中、私は、同じ区域内あるレンタカー屋に出向いた…。
私
『すいません…商業バンは車種にありますか?、無ければ大きなワゴン車でも構わないのですが…』
◯◯レンタカー
『あぁ…バンならハイエースしか…レジャーとかですかね?…ワゴン車は割高ですよ…7~8人乗り?』
私
『いえいえ、単身の引っ越しっすよ…ハイエースで充分です、お願いします!…出来れば荷台との間に、間仕切り等があれば助かります…』
◯◯レンタカー
『貨物車なんで、ビニール製で良ければ付いていますよ…運転席:助手席のすぐ後ろに…荷台の確認は小窓程度の枠しかないですが…まぁ正直、後方は見えないに等しいですね…トラックみたいなものですかね(笑)』
私
『あぁ…では…それでかまいません今日の夕方から、翌日までレンタル出来ますか?』
◯◯レンタカー
『では…これにサインと免許証の確認を…オプションの保険はどうされますか?…』
私は早々と手続きを終え、クレジットカードで支払いを済ませ…足早に自宅に帰宅する…私が戻ると妻はリビングソファに座り込み、携帯片手に黙々と、携帯アプリ:LINEのやり取りを無表情で交わしてしていた…。
私
『今夜の飲み会連絡?』
妻
『そだよ!…◯◯さん、来れないらしい…いちばん仲が良いのに…旦那さんがキレてるんだってさ!…連チャンだからかな?…私はいいの…かな?』
私
『ちゃんと家庭の事やってるなら…全然O.K.ですよ!…楽しんでおいで!…でも日付が替わる頃までには帰りなさい…迎えには行けないよ(笑)』
妻
『有難うね!…今日はちゃんと1人で帰って来れますから…(笑)』
私
『あぁそれ!…それ聞いて思い出したよ!…、井上君に連絡しといたからな!…代金は受け取らないって!…で、何だって、彼バイト辞めるらしいね?…今月末までだって聴いたよ…』
妻
『そうなんよ…また1人、仕事できる人材が…社員よりアルバイトやパートの方が働いてるよ…馬鹿ばっかり!』
私
『何処の会社も同じだよ(笑)…それよりも井上君…新しいバイト見つけたらしいね…夜間専門で宅配便の仕事らしいよ!…知ってた??』
妻
『なわけないでしょ…(笑)…へぇ…そうなんだ…◯◯ネコかな?…夜遅いんだろうなぁ~…でも彼なら大丈夫!』
私
『だな!(笑)それに遅くても夜間は配達が10時位までじゃないか?…必ず指定枠があるはずだからねっ!…』
妻
『そっかぁ…他に何か言ってた?…』
私
『本当に有難う御座いましたって!…奥さまにも宜しくだって…まだ会社で会うんだろうに…』
妻
『シフト違うから…会えないかな…会えたらいいけどねぇ…』
私
『LINEくらいしてやれよ…』
妻
『LINE:ID 知らないし…』
私は妻の気持ちに鎌をかける…私が知り、妻が知らなかった事で、最後に何かしらの行動を起こすはず…妻はそんな性格だから…。
夕方近く、いそいそと妻が身支度を始めた…シャワーを浴び、髪を乾かせるドライヤーの音が、バスルームに響いている♪…部屋の隅を見ると派手なチェックのロングスカートに、薄いピンクのセーターが乱雑に用意されていた…妻の、いつものお出かけスタイルである。
そういや…いつも、この服装と、必ず、ガードルが無造作に用意されているはずなのに…今日は履かないのだろうか…まさか彼の為か?いやいや…まだ井上君から連絡が無い…妻からも取っていないはずだ、それとも想定内での選択だろうか…この時期に…この服装だけでは寒すぎるだろ…妻よ。
-------------------------------------------------つづく
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従業員報酬…妻み食い