皆さん ありがとうございます。
番外編 ③
こちらに小走りでやってくる奥さんを見ると、両手にビニール袋を下げている。
1つは柄が見えているので、ホウキと塵取りが入っているのだろうが、もぅ1つは?。
そんな事を思いながら 玄関の鍵をあけた。
俺が振り返ると
「トウモロコシ。食べるぅ?」
と、もぅ1つの袋を揺らしている。
俺
「すみません。」
「掃除までして頂いたのに…。」
と、2つの袋と引き換えに
「これ。妻からです。」
と、コージー◎ーナーの袋を差し出した。
奥さん
「何かしら?。ケーキ?」
俺
「ええ、適当に選んじゃったんですけど。」
奥さん
「開けていい?」
俺が「どうぞ。」と答える前に 開けて見ていた奥さんが
「あらっ、こんなに! ありがとう。」
「大好きなのよぉ、だから こんなん なっちゃったんだけどね。」
と、お腹の辺りをさすっている。
「でも、ウチのは食べないし、(私1人じゃ)食べきれないわ。」
「ねぇねぇ、工藤さん。良かったら お茶 付き合ってくんない?」
俺
「それは構わないですけど、どおしましょ?」
「(ウチに)上がりますか?」
奥さん
「いいの?。一度(中)見せて貰いたかったのよぉ。」
「ここも、ほら。(スロープ)こう なってるしさ。」
俺
「じゃぁ、どぅぞ。」
と、奥さんを招いた。
真っ直ぐの廊下を通ってLDKに行って
「どぉぞ。適当に座ってて下さい。」
と、皿だのフォークだのの準備を始めた俺に
奥さん
「ちょっと見せてもらっちゃお。」
と、脱いだエプロンを椅子の背もたれに掛けて、俺の方にやって来た。
「これこれ!、何て言うんだっけ これ。」
と、カウンター越しに覗き込んでいる。
俺
「カウンターキッチンとか対面型とか言うみたいですけど。」
奥さん
「良いわよねぇ。」
「娘んとこのアパートもこれなのよ。」
「蛇口だって伸びるんでしょ?」
そぅ言いながら、更に身を乗り出した奥さんを見て 俺の手が止まった。
さっきまでは エプロンで気付かなかったが、かなり胸元があいたTシャツを着ている。
俺の目の前で、覗き込んでる奥さんの『谷間』が右にいったり左にいったり している。
自分で『…だから こうなった。』と言うだけあって、ピッタリと張り付いたブラが少し食い込んで 段になっているのさえ判る。
奥さん
「ウチも こんなのが良いなぁ。」
俺
「…そぅですね。」
「すみません、これお願い出来ますか?」
と、2人分の皿とフォークをテーブルに運んでもらうと
「珈琲と紅茶、どっちが良いですか?」
と、冷蔵庫からだしたボトルを奥さんに見せた。
奥さん
「そぅねぇ。紅茶 頂こうかしら。」
俺は、珈琲 紅茶 グラス をトレイに乗せてテーブルに戻り、奥さんの向かいに座った。
俺が紅茶を注いで「どうぞ。」と差し出すと、奥さんが話し始めた。
「ここね、元は違う人が住んでた土地なのよ。」
「でね、その一家が売ってどつかに引っ越したのね、その時◎◎さんが買い取って この家を建てたの。20年近くなるのかしら。」
「で、それから向こう(離れ)建てたの。」
「奥さんがね、P◎LAとかシャ◎レとか やってたから。お客さん用だったみたいね。」
「で、隣も迷ったみたいだけど結局買わなかったのね。」
「今はウチの(奥さんの旦那さん)が貸してもらって たまり場にしてるけど。」
この平屋の母屋に 渡り廊下で繋がる 20畳程の離れがある。
離れにしては 玄関が有って トレイ 洗面所 ミニキッチン 作り付けの棚のある3畳程のクローゼット、馬鹿でかいエアコンと床暖房まで付いている。
土地にしたって160坪程とムダに広い。
晴男さんも妻も 多くを語らなかったが、妻は この『離れ』が引っ越す決め手になったと話していた。
が、これで ようやく 色んな『ムダ』の謎が解けた。
二軒で160、一軒あたり80坪と聞くと 都会の人はビックリするかもしれないが、埼玉や千葉の市街地よりも 坪あたりゼロが1つ少ない。
移動のメインは車なので そもそも 車が2台余裕で停められない家は売れない、そんな田舎町である。
俺
「何だか 設計士さんの言うがままに建てました って感じですよね。」
「お歳だったんでしょうけど、畳の部屋なんて有りませんし、部屋だってムダに多いし、部屋全部にウォークインクローゼットですよぉ。」
「廊下にまで床暖房入ってますし。」
「金のかかりそうな家だなぁ、って。」
「てか、食べませんか?、ケーキ。何にします?」
奥さん
「そうね。頂こうかしら。」
「まずは これ かしらね?」
俺は 奥さんが指差したショートケーキを、それぞれの皿に取り分けた。
俺は、行儀良くフォークで小分けにして食べている奥さんを横目に、皿を持って 手掴みでセロファンをよけながら かぶり付いた。
奥さんが更につづけた
「でもね、あれよ。ご主人が亡くなってから 一気にボケちゃって 奥さん。」
「徘徊って言うの? ひどくなっちゃってさぁ、何度も来たもの、パトカーとか救急車とか。」
「今はどっかのホームに居るみたいだけど。」
「そう言えば 工藤さんとこの奥さんは?、お仕事?」
俺
「ええ、日曜だけが休みのとこなんで。」
「て言っても5連勤はキツイからって、土曜日出る代わりに水曜とか木曜に休んで 週5日にしてますけど。」
「なんで、明日ですかね 休みは。」
「島崎さんこそ、旦那さんは?。」
奥さん
「ゴルフよぉ!」
「皆勤賞もんよぉ。明日も行くんだってさ。明後日から仕事だから。」
俺
「そぅですか?好きなんですね?」
「良く 素振りしてんのとか見ますもん。」
奥さん
「そ!、あの小屋が たまり場。道楽ジジイ達の。」
「嫌んなっちゃうわよ、あたしなんか ほったらかしてさ、ゴルフだの 釣りだの 飲みに行くだのって。」
「あンの クソじじい。」
おそらく この『あたし』とは、買い物に付き合うとか そんな意味だったのだろうが、俺は 奥さんの そんな話しを ただ相づちを打って聞いていた。
と言うより、勝手に『あたし』を『私』に変換して、前のめりでケーキを小分けにする 奥さんの『谷間』にばかり 気を取られていた。
おそらくは 50半ば といったところだろうか?、確か以前、ご主人とは 5歳差 と言ってたような?。
そんな事も思い出していた。
奥さんが ケーキを半分以上食べただろうか、グラスが空になった。
俺
「飲み物 どぅします?」
「紅茶で良いですか?」
奥さん
「あら、ありがとう。」
俺が珈琲と紅茶のボトルと、ミルクとガムシロップを取ってくると、奥さんが「ブラックなんじゃないの?」と言いながら珈琲を注いでくれた。
俺
「妻がブラックなんで。」
「俺は缶コーヒーに慣れちゃってるんで、ブラックなんて飲めませんよ。」
奥さんが
「ええっ、今は 缶だって有るじゃない?」
と言いながら 自分で紅茶を注ぎかけた時に、俺はガムシロップのポーションを床に落としてしまった。
『わざと』ではなく、この時はホントに偶然に 落としてしまった。
座ったまま 辺りを見渡す、が 無い。
当然 しゃがんでテーブルの下を覗く。
奥さんのスカートの中の三角が見える。
(そんな短いスカートだったっけ?)
と、一瞬???とも思ったが そんな事は この際どうでもいい。
「有ったぁ?」
と、座ったままの奥さんが テーブルの下を覗きこむ。
片足を浮かせて 覗いているせいで、クロッチまで見える。
俺
「有りました 有りました。」
「奥さんの椅子の足元。」
と、わざと 手で ポーションを椅子の方まで滑らせた。
上体を戻し 椅子を引いて、ポーションを拾ってくれた奥さんが
「…(スカートの中)見えちゃった?」
と、はにかみ ながら聞いてきた。
俺
「ええ、拝見させて頂きました(笑)」
奥さん
「もぉ、こんな お婆ちゃんの見たってしょうがないでしょッ。」
俺
「そんな事ないですって。」
「てか、このあいだっから、見せてもらってますから。」
奥さん
「このあいだ って?」
俺
「あの玄関で ネギ くるんでくれた時から。」
「1段高いっすよね?、島崎さんち。」
「それから たびたび。」
「あんまり たびたび なんで、見せてくれてるんかと思ってました。」
「なんだか、誘われてんのかなぁ?って。」
「襲いかからないのは かえって失礼なんかなぁ?って。」
奥さん
「そんなぁ、誘ってなんて…。」
俺
「えッ、…て事は 見えてるのは知ってたんだ?」
「違います?」
奥さんは 少し顔を赤くさせて 下を向いて黙ってしまった。
俺は さっきの様にケーキを手掴みで食べて、テーブルの横にしゃがんで、下から奥さんを見上げて。
「見えてんのは知ってたんですよね?」
と、重ねてきいた。
奥さんは下を向いたまま「ゴメンなさい。」と、小さく頷いた。
俺
「旦那さんが ほったらかすから?」
「で?、どうだったの?」
「ドキドキとか してたの?」
「濡れちゃった?」
奥さんが顔をあげて
「そんなぁ。」
俺
「ん?、違うの?」
奥さん
「少しだけ。」
「ちッ、違うのよッ。」
「少しドキドキしたって言うか…。」
俺
「ほらッ、やっぱり見せてたんじゃん。」
「いつからです?、最初っからですか?」
奥さんが首を振りながら
「次ッ、次から。」
「ネギ渡したてから(見えてる事に)気付いて 妙にドキドキしちゃって。それから…。」
「それから…、です。」
俺
「で?、俺の様子を見て楽しんでたんだ?」
「今 だって。」
「そうでしょ?。」
奥さんが また 黙ってしまった。
俺
「だったら もっと良くみせてもらわないと。」
と言いながら、生クリームの付いた指を 奥さんの口元に差し出して
「甘いの好きなんですよね?、ほら 舐めて。」
と、無理やり 奥さんの唇に押し付けた。
奥さんが俺の手を持って、生クリームを舐めた。
「ほったらかされてんでしょ?、違うのも舐めてみますか?」
と、聞いた俺の顔を見た奥さんの目が 泳いでいる様にも見えた。
俺
「その前にさ、見せて貰わないとね。」
「もっと良く。」
と、テーブルの下から 奥さんの座る椅子の足を押して、奥さんを横向きにさせた。
『だからこんなん…』と言うだけ有って、結構なチカラで押した。
「…重ッ!」
俺は わざと そう言うと、奥さんの前に しゃがみ直して
「…見せて。」
と、スカートをたくし上げた。
奥さんは 目をつむり 黙って横を向いた。
俺
「わざと見せてたんですよね?」
「なら さっきみたいに、足 ひろげてくんないと。ほらッ。」
と、奥さんの膝を軽く叩くと、
奥さんが横を向いたまま 少しだけ 足をひろげた。
「どですかぁ?、ドキドキしてきました?」
奥さんが横を向いたまま 頷いた。
「恥ずかしいですね、いいオバサンが 自分から足広げて スカートの中見せてるなんて。」
「でも 止めらんなかったんですよね?」
奥さんが プルプルと震えている。
「どうしたんですか?」
「恥ずかしい?」
「感じてちゃったりして?」
「どっち?」
奥さんは 小刻みに震えるばかりで応答が無い。
「そぅだ、違うのも舐めてみたかったんですよね?」
と、立ち上がり、奥さんの顎に指を掛けて 上を向かせた。
「さっきみたいに クリーム付けますか?」
「奥さんが舐めるのは クリーム。」
「どぅですぅ?、そうしますか?」
俺は そう言いながら ベルトに手をかけた。
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