番外編 ⑤
手を添えて狙いを定めたつもりが、奥さんの顎や小鼻の辺りにも かかってしまった。
自分から『好き』と白状しただけあって、『それ』をぬぐい取った指を舐めている。
俺の精液を舐め終えると、奥さんは テーブルの上の ウェットティッシュに手をのばして、口元を拭こうとしていた。
俺
「何してんだよ!」
「そのまま帰んだよ!、臭っさくっていいだろ、その方が!」
「そんな事より ほらッ!、こっち!」
「まだ残ってるよッ!」
「ちゃんと吸出して 掃除しなよ!」
と、奥さんの奥歯をギュ~ッと掴んで クチを開かせて
「ほら、お掃除!」
と、咥えさせた。
「ちゃんと舌使って。」
「そぅそぅ、カリの裏まで ちゃんとだよ。」
「根元の方もねッ。」
「やっぱり上手いねぇ、奥さん?」
「また 勃っちまうよ。」
俺にそぅ言われて 舌を絡めながら 根元まで咥えてくる、片乳を晒したままで。
俺
「しっかし デッカイねぇ?」
「どんぐらい あんの?」
奥さんは首を振りながら
「計ってないので…。」
俺
「ブラのカップぐらい 分かんでしょ?」
奥さん
「Dだと少しキツイです。」
確かに 食い込んで 少し段になっていた。
俺
「そう? Dだときついんだ?、食い込んでたもんな。」
「ところでさ、奥さん?」
「名前は何ていうの?、島崎 何?」
奥さん
「としえ です。」
「コトブキに メグミって書いて『寿恵』です。」
俺
「へぇぇ、メデタイ名前なんだね?」
「そう 寿恵ねぇ。じゃぁ これからは 適当に呼ばせてもらうわ。」
奥さん
「はい。呼び捨てでも何でも…。」
「『おまえ』でも『おい』でも構いません。」
「かえって その方が…。」
俺
「そぅだよね。ドMだもんね!おまえ。」
「その自覚は有るの?」
奥さん
「はい。」
俺
「そう?。誰かに言われた とか?」
奥さん
「いえ特には……。」
俺
「そう。まぁ、いいや。」
「拭いたりしちゃダメだよ、臭っさいまんま居なッ 今日1日 分かった?」
奥さん
「はい。」
俺に そぅ言われて、身支度だけして 帰っていった。
俺は俺で、グラスだ何だと 後始末が大変だった。
『1発 やっちまえば…』って話しは聞いた事も有るが、たった1発で、しかも 半ばレイプの様な一発で《こんなにも 変わるもんだろぅか?》などと思いながら、床を雑巾で拭いていた。
次の日は 妻が休みだった事もあり 寿恵と顔を会わせる事はなかった。
が、その次の日の木曜日。
俺がペットボトルだののゴミを出しに行った時、出勤の為 車に向かう 寿恵の旦那とすれ違った。
俺
「おはようございます。」
「(いつもより)早くないですか?」
旦那
「あっ、そうか、工藤さんは休みかぁ。」
「今日は ほら、あれだよ。」
俺
「あぁ、全体朝礼 でしたっけ?」
「じゃぁ、行ってらっしゃい。」
と、旦那を見送った。
俺がゴミを捨てて、何歩か歩きだしたら、《プップーッ》
っとクラクションがなった。
寿恵の旦那が窓越しに 手をあげていた。
俺は 軽く お辞儀をして、そのまま寿恵の家に向かった。
歩いて1分もかからない、電話をするよりも早い。
寿恵の家のチャイムを鳴らすと
「何?、忘れ物?」
と言いながら寿恵が玄関を開けた。旦那だと思ったらしい。
「俺だよ。」
「今 旦那 出てったろ?」
寿恵
「あっ、おはようございます。」
「はい、ついさっき 行きました。」
俺
「…みたいだからさ、呑ませてあげに来たんだよ。」
寿恵は 何も言わずに しゃがんで 俺をみあげた。
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