サラリーマンの方ならばご理解いただけるかもしれない。地方にて一人宿泊するビジネスホテルでの開放感。
妙な無敵感のようなものさえ身にまとってくるではないか。僕はその力の恩恵を存分に受け野望への一歩を踏み出したのだった。
高揚していた。まだ登録しただけにも関わらず、何かを成し遂げたような達成感すらあった。
あとは最初で最後の一度きりを捧げる相手を探すだけとなった。
だが、、、
難しい。。
先輩のようにいかない。
完全に盲目になっていた。登録さえすれば美女が股を開いて待っていると思っていた。思い上がりも甚だしい。
しかし、ここまで来たなら後には引けぬと2、3ヶ月四苦八苦しながら苦戦していると、ある一人の女性と繋がるようになった。
名前を「のん」という。
もちろんハンドルネームだ。
本名は知らない。それはお互いだ。これはのんに関わらずこれから登場する多くの女性たちにも共通することだ。本名はせいぜい知ってて名前まで。名字は知らない。
だが、それがナゼか心地良かった。名前以外は赤裸々に話した。過去、家族、子供、仕事、お金。そこに嘘偽りはない。
もう会わないかもしれない。これっきりかもしれない。そんな想いが会って数時間、数十分後に激しいセックスをし急速に距離が縮まることにより生まれそうさせるのかもしれない。
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