健二は休日に自宅に帰ると
里奈に気づかれぬように寝室にウエブカメラを設置した。
寝室には木製の高い棚があって、下段は本や雑誌、中段は人形や置物、
上段は映画やアニメのフィギュアやプラモデルが並べられていた。
その中にうまくカモフラージュしてウエブカメラを設置したのだ。
幸い里奈は機械や電気的なことが全くと言っていいほどわからず
ウエブカメラを見つけたとしても、それが健二が赴任地から
リアルタイムで自分の寝姿を監視するものだとは
気が付くはずも無いのであった。
さらに音声に反応して録画や録音を始める小さな装置も、
僅かな出費で簡単に手に入ったのだ。
夫婦の間でこのようなことは良くないとは思いながら、
一度不倫の現場を実際に見てしまうと
残らず見たいという衝動を健二は抑えられなかった。
それらの機材のおかげで、週に少なくとも二回は
妻と上杉部長は自宅の寝室で交わっていることが分かったのだった。
妻は部屋を暗くすることを望んでいたが、上杉がそれをさせず、
部屋を明るくしているようだった。この50男は若い人妻のからだを
目でも楽しもうとしていることは明らかだった。
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