彼からの愛を全て注ぎ込んで貰ったゆう子は、心の隙間を完全に濃厚な精液で満たして行き、身体と四肢からぐったりと脱力してソファーの背もたれに覆い被さって仕舞う。
そんな彼女に寄り添いながら、彼の心も満足感と充実感とでいっぱいであった。
麻由美「ふっ、ぐすっ!(悲) ぅん~、ふぅっ!(泣)」
そんな彼の耳に、隣に居る麻由美の悲し気なすすり泣きの声が聞こえて来た。
彼はぼんやりとする意識のままに彼女の方へと視線を向ける。
すると彼の目に飛び込んで来た光景は、泣きながら自らの性器を指で慰める彼女の姿があった。
康治「どっ、どうしたんですか?・・麻由美さ、ん・・」
彼の問いに、涙で濡らした顔で彼女が応える。
麻由美「・・別、に・・」
「何でもない、よ・・」
彼女の姿は明らかに何でもない訳では無い。
彼は驚いて、続け様に彼女へと質問をぶつけて行く。
康治「何ですか?・・何が気に入らないの・・かな?・・」
麻由美「気に、入らない?!!」
彼女はキツイ表情を更に強くして、顔を彼に向かって振り向ける。
そんな彼女を見て、彼は言葉を選び損なったと後悔をする。
当の彼女は美しい顔を涙まみれにしたまま、キッと彼を睨み付けながら言葉を続けて行く。
麻由美「私に構わないで!!」
康治「そんな・・」
「そんな寂しい、言葉で・・」
彼女は、寂しいと云う言葉にさえ反応する。
麻由美「どうせ私は寂しい女ですぅ~!(泣)」
彼は彼女の態度が益々分からなくなって仕舞う。
康治「どうしちゃったの?・・」
「いつもの麻由美さんらしくないよ!」
麻由美「私らしさって、なに?!・・どんな事を云うの?!!」
彼女は飽くまでも敵対心を剥き出しにして来る。
彼は途方に暮れて、開き直るしか手が無くなって仕舞う。
康治「そう云えば、麻由美さんらしさって云えば・・」
麻由美「・・・・・」
康治「目一杯、スケベなところか、な・・」
「バシィッ~!!」
彼がその言葉を吐くや否や、彼女の平手が彼の頬を叩いた。
麻由美「わたしっ・・かえる!!」
康治「帰る‥の?」
「その格好で?」
麻由美「しらないっ!! もうっ、ほっといてよ!!」
康治「麻由美・・さん!!」
麻由美「なにっ? 来ないで!! あっち行ってよっ!!」
彼女は立ち上がって泣きながら錯乱状態に近づきつつある。
彼は万策尽きて、無理矢理に彼女を強く抱き締めて仕舞った。
麻由美「えっ?! なにっ?」
「なんな、の・・・よ・・・?」
彼女は彼に強く抱き締められて、抵抗していた両腕をダランっと下に降ろして行く。
麻由美「もうっ、訳分かんない、よ・・」
訳が分からないと思っているのは彼の方であったが、もう何を言っても無駄だと悟っていた。
女性がその人生に於いて峠に差し掛かった時には、心が不安定になると何かの本で見た事が有る。
そんな彼女への思いから、彼は只ひたすらに彼女を抱き締めて行く。
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